執筆:現役の通信業界営業マン(プロフィール・情報の扱いについて →)
最終更新:2026年8月14日(日付・手続き・条件はNTT東日本・NTT西日本および各事業者の公式情報で確認済みです。参照した資料はURL付きで記事末尾に一覧を置いています)
NTT東日本・NTT西日本が2026年9月から料金請求の方法を変えます。その準備のため、2026年8月25日から9月6日にかけて、光回線と固定電話の開通工事および一部の手続き受付が止まります。 開始日は対象によって違い、加入電話・INSネットなどの固定電話サービスと、ひかり電話への番号ポータビリティを伴う注文は8月25日から、それ以外の光回線は9月1日からです。
先に、大事なことを書きます。いま使っている回線や電話は止まりません。 NTT東日本・NTT西日本とも、告知の冒頭で「本対応により、現在ご利用中のサービスが中断されることはございません」と明記しています。ネットが使えなくなる、電話が不通になる、という話ではありません。故障の修理受付が止まるという告知も出ていません。
影響を受けるのは、開通工事や契約の手続きを予定している人です。 ここでいう手続きには、引越しに伴う移転、解約、他社への乗り換え、プラン変更に加えて、「工事なしで移れます」と案内される転用・事業者変更も含まれます(理由は後述します)。9月中に何かする予定がまったくないなら、この記事はここで閉じて大丈夫です。ただし、9月下旬以降に乗り換えや引越しを考えているなら、各社が再開後を「順次対応」と案内していることから再開直後は混み合うことが見込まれるので、後半だけ目を通しておくと役に立つと思います。
そのうえで、この記事の結論を3つ先に書きます。
- 止まる期間は2つに分かれます。 加入電話・INSネットなどの固定電話サービスと、ひかり電話への番号ポータビリティを伴う注文は8月25日から。それ以外の光回線の注文は9月1日から。 どちらも終わりは9月6日です。開始日が7日違うので、自分がどちらに当たるかで締切が変わります
- 「工事なし」で移れるはずの転用・事業者変更も止まります。 NTT東西の告知は「工事担当者がお客さま宅にお伺いして実施する工事(派遣工事)および、お伺いしない工事(無派遣工事)のいずれも実施できません」と書いています
- 「延期になるだけ」では済まない場合があります。 解約月の月額料金を日割りしない事業者では、切り替えが数日ずれただけで旧回線の1カ月分が満額になります
自分がどれに当たるか(先にここだけ)
停止期間は注文の種類で変わるので、この表には日付を書きません。(日付は①にまとめてあります。ここでは「自分がどこを読むか」だけ決めてください。)
| いまの状況 | まず確認すること | 読む章 |
|---|---|---|
| 8月下旬〜9月上旬に予定なし | いま使っている回線は止まりません。ここで読み終えて大丈夫です | — |
| 工事日がすでに決まっている | 自分の注文がどの停止期間に当たるか。当たっていれば日程変更の連絡が来る | ① → ⑥ |
| 転用する予定(フレッツ光→光コラボ) | 承諾番号の取り方と、切り替え日が停止期間に入っていないか | ① → ③ |
| 事業者変更する予定(光コラボ→光コラボ) | 承諾番号・情報開示・切り替え工事の3つを別々に確認する | ① → ③ |
| 8月末に切り替える予定 | 9月にずれたとき、旧回線の9月分がどう請求されるか | ④ |
| 引越しの日が動かせない | 自分の注文がどの停止期間に当たるかを先に判定してから日程を組む | ① → ⑤ |

この記事が扱うのは、NTT東日本・NTT西日本のフレッツ光・ひかり電話・加入電話と、その回線を使う光コラボです。 光コラボとは、NTTの回線を各社が借りて自社サービスとして売っているもので、ドコモ光・SoftBank 光・楽天ひかり・OCN 光・@nifty光などが該当します。auひかり・NURO光・J:COMのように自前の設備を持つ回線は、この制限とは別の話です。法人向けの専用線も同じ制限を受けますが、ここでは個人の契約に絞ります。9月から変わる請求方法そのもの(料金の計算期間や支払期限、通話明細の扱い)も、別のテーマなので扱いません。
①自分の予定が止まる期間に当たるかを確かめる
停止するのは「工事」「申し込みの受付」「Webでの手続き」の3つで、それぞれ日付が違います。ここを混ぜて読むと自分の締切を読み違えます。
先に、告知に出てくる言葉を整理します
公式の告知は業界の言葉で書かれているので、先に対応関係だけ押さえておきます。
- 加入電話 … NTTのメタル回線を使う従来型の固定電話。黒電話に限らず、NTTと直接契約しているアナログ回線全般を指します
- INSネット … ISDN回線。いまも事業所などで使われています
- 光アクセスサービス … フレッツ光やひかり電話など、光回線のこと
- 番号ポータビリティ … いま使っている固定電話の番号を、そのまま引き継ぐこと
- 品目変更 … 契約の種類を変えること(1ギガから10ギガへ、など)
工事が止まる期間(NTT東日本・NTT西日本で共通)
| 対象となる注文 | 止まる期間 |
|---|---|
| 固定電話サービス(加入電話・INSネット・付加サービス等)※ひかり電話への番号ポータビリティを伴う注文を含む | 2026年8月25日(火)〜9月6日(日) |
| 光アクセスサービス(フレッツ光・ひかり電話・付加サービス等) | 2026年9月1日(火)〜9月6日(日) |
自分がどちらかは、次の順番で判定してください。
- 加入電話・INSネットなど、固定電話サービスについての注文か → 8月25日から
- ひかり電話への番号ポータビリティを伴う注文か → 8月25日から
- それ以外のフレッツ光・ひかり電話などの注文か → 9月1日から
電話番号を引き継ぐかどうかだけで決まるわけではありません。 番号を引き継がない場合でも、加入電話の移転や解約のように固定電話サービスそのものについての注文なら、上の1に当たって開始が1週間早まります。最終的な判定は、注文の内容を契約先に確認するのが確実です。
申し込みの受付とWeb手続きが止まる期間
| 対象 | 止まる期間 | 東西の別 |
|---|---|---|
| 固定電話サービスの申し込み | 8月26日(水)22:00 〜 9月5日(土)8:00 | 共通 |
| 番号ポータビリティの申し込み | 8月25日(火)〜 9月5日(土)8:00 | 共通 |
| 光アクセスサービスの申し込み | 9月1日(火)22:00 〜 9月5日(土)8:00 | 共通 |
| Webでの手続き(NTT東日本) | 上の申し込みと同じ期間 | 東のみ |
| 転用承諾番号の申し込み・事業者変更に伴う契約情報開示許諾(NTT西日本) | 9月2日(水)8:30 〜 9月5日(土)8:00 | 西のみ |
東西の実質的な違いはこの最後の2行だけです。(工事と一般の申し込み受付は東西共通で、違うのはWeb手続きの期間です。)西日本が9月2日開始として具体的に挙げているのは転用承諾番号と契約情報開示許諾の2つで、東日本は対象サービス別にWeb制限の期間を示しています。東日本エリアの人が西日本の案内を見て「9月1日いっぱいは大丈夫」と思うと外します。
乗り換えに必要な2つの手続きについては、Webと電話で止まる側が違うので、別に整理しておきます。
| 手続き | Web | 電話 | 停止期間中にできること |
|---|---|---|---|
| 転用承諾番号の払い出し | 停止 | 受付あり | 電話で申し込む(NTT西日本 0120-553-104) |
| 契約情報開示許諾(東日本) | 停止の明記なし | 停止 | Webを試す。ただし確実なのは期間を外すこと |
| 契約情報開示許諾(西日本) | 停止(制限対象として名指し) | 停止 | 期間を外して手続きする |
「Webがダメなら電話」と単純に読み替えられません。転用承諾番号は電話に逃がせます(NTT東日本 0120-140-202/NTT西日本 0120-553-104。どちらも土日祝も受付)。
契約情報開示許諾のほうは、東西で状況が違います。 電話の受付停止はどちらも明記されていますが、Webについては西日本だけが制限対象として名指ししており、東日本は個別に停止を明記していません。 東日本の情報開示承諾ページは通常、Web受付を8時30分〜22時・土日休日も受付と案内しています。東日本の方はWebを試す価値がありますが、両社とも「弊社ホームページにおいて、一部お申し込み・お手続きがご利用いただけません」としているので、確実なのは期間を外すことです。
この期間について、両社は「一部お申し込み受付ができません」としています。窓口がその場で受け付けられない手続きがある、という意味です。 ただしWebから送信できてしまう場合もあり、その場合は「制限解除後、順次対応いたしますが、対応までにお時間を要する場合がございます」とされています。送信できた=受理された=処理が終わった、ではありません。 この3つは別物として考えてください。
自分が東日本エリアか西日本エリアかの調べ方
東西の区分は、契約している会社ではなく、回線が設置されている場所で決まります。 光コラボを使っている人の契約先はドコモ・ソフトバンク・楽天などなので、「NTTとの契約書」を探しても出てきません。
契約先のマイページや、過去に届いた工事の案内・開通のお知らせに「NTT東日本エリア」「NTT西日本エリア」と書かれていることが多いので、そこで確認するのが早いです。分からなければ、契約先に「うちはNTT東西どちらのエリアですか」と聞けば答えてもらえます。

現役営業の現場から: この告知で気をつけたいのは、本当に影響を受ける人ほど「工事の予定なんてないから関係ない」と流してしまうことです。乗り換えの申し込みだけ済ませて工事日の連絡を待っている状態も、その工事日が期間に当たれば影響を受けます。「まだ工事していない=予定がある」と考えたほうが安全です。
②「工事なし」のはずの転用・事業者変更も止まります
ここが最も見落とされるところです。
フレッツ光から光コラボへ移る「転用」、光コラボから別の光コラボへ移る「事業者変更」は、回線設備をそのまま使うので工事担当者が家に来ません。そのため各社の案内でも「工事不要」「立ち会い不要」と説明され、利用者側も「工事じゃないから関係ない」と受け取ります。
ですが、NTT東日本・NTT西日本の告知は、どちらもこう書いています。
工事担当者がお客さま宅にお伺いして実施する工事(派遣工事)および、お伺いしない工事(無派遣工事)のいずれも実施できません。
家に人が来ないタイプの切り替えは「無派遣工事」と呼ばれる工事で、今回の停止対象に含まれています。 公式告知が説明しているのは「派遣・無派遣のいずれも実施できない」という結果までですが、無派遣であってもNTT側でオーダーや切り替えの処理は必要なので、そのシステムが止まれば実行できない、という関係です。転用と事業者変更は、設備をそのまま使うため通常はこの無派遣工事で処理されます。ただし品目変更(1ギガから10ギガへの変更など)は、設備の入れ替えが必要かどうかで派遣工事になることもあります。自分の手続きがどちらになるかは契約先に確認してください。
逆に言えば、派遣・無派遣のどちらであっても止まります。 「無派遣だから大丈夫」も「派遣だから大丈夫」もありません。

現役営業の現場から: 「工事なしだと思っていたら工事ありだった」というのは、今回に限らず私が担当した範囲でくり返し見てきた行き違いです(統計ではなく、あくまで私の実務での実感です)。お客さまにとっての「工事」は人が家に来て作業することなので、来ないなら工事ではない、という感覚になります。売り手側は無派遣工事も工事として扱っているので、同じ言葉で違うものを指したまま話が進んでしまう。申し込むときに「これはNTTへの工事の注文が出ますか」と聞いておくと、行き違いが減ります。
事業者変更でよくある見落としは他にもあります。手続き全体の流れは事業者変更のデメリット・見落としポイントにまとめています。
③乗り換えの手続きは3つの層に分かれています
「乗り換えの手続き」とひとまとめにすると、今回どこが止まるのか分からなくなります。担当が違う3つの層に分けて考えてください。
| 層 | 手続き | 担当するのは | 今回の影響 |
|---|---|---|---|
| 1 | 転用承諾番号の発行(フレッツ光 → 光コラボ) | NTT東日本・NTT西日本 | H2①の表を参照 |
| 1′ | 事業者変更承諾番号の発行(光コラボ → 光コラボ) | いま契約している光コラボ事業者 | 各社の告知による(H2⑤参照) |
| 2 | 契約情報開示許諾(情報開示承諾) | NTT東日本・NTT西日本 | H2①の表を参照 |
| 3 | 切り替えの工事 | NTT東日本・NTT西日本 | 停止期間中は実施できない |
NTTの告知だけを見ていると、1と1’を取り違えます。 たとえばSoftBank 光からドコモ光へ移る場合、承諾番号をもらう先はNTTでもドコモでもなく、いま契約しているSoftBank 光です。一方で、2と3はNTTの担当なので、契約先が何も告知していなくても影響を受けます。
「契約情報開示許諾」とは何か(この記事ではここでだけ説明します)。NTT東日本の説明では「NTT東日本とご契約中のオプションサービスの契約状況を事業者変更の手続きに必要な限りにおいて変更先の光コラボレーション事業者さまへ開示することについて承諾をいただく手続き」です。必要になるのは、NTT東西と直接契約しているオプション(付加サービス)がある場合だけで、該当しなければこの手続き自体が不要です。ただし、対象になるオプションの示し方が東西で違います。
- NTT東日本 … ひかり電話・リモートサポートサービス・フレッツ・テレビ伝送サービス・出張修理オプションと、4つを名指しで挙げています
- NTT西日本 … 「NTT西日本の付加サービスをご契約中のお客さま」と、包括的な書き方にとどめています
つまり西日本の方は「東日本の4つに入っていないから不要」と判断してはいけません。 自分の契約が対象かどうかは西日本の窓口で確認してください。通常はWebと電話の両方から手続きできます(窓口は下の表にまとめました)。停止期間中にどちらが使えるかは、H2①の「Webと電話で止まる側が違う」の表のとおりです。
承諾番号は「取った日」ではなく「使える日」から逆算する
転用承諾番号も事業者変更承諾番号も、有効期限は発行日を含めて15日間です。ただし、15日フルに使えるとは限りません。
- 移り先によっては、申し込み時点で期限が何日か残っている必要があります。 楽天ひかりは「期限が残り4日以上あればお申し込み可能です」「4日未満の場合は再度取得する必要があります」と明記しています
- 期限が切れた場合は発行元にもう一度依頼し直しになります。待ち時間が出るかどうかは発行元によって違います。 転用承諾番号は、止まるのがNTT東西のWeb払い出しだけで電話は受け付けているので、電話にまわせば待たずに取り直せます。事業者変更承諾番号のほうは、いま契約している事業者の受付停止期間しだいです。取り直しに手数料がかかるかは事業者によって扱いが違うので、契約先に確認してください
実際に申し込める最終日は、有効期限そのものではなく、移り先が求める残り日数の分だけ手前になります。 楽天ひかり(残り4日以上が必要)を例に、日付で置いてみます。
- 8月20日に番号を取得 → 有効期限は9月3日(発行日を含めて15日間)
- 残り4日以上を確保する必要があるので、申し込めるのは8月31日まで
- ところが9月2日から4日は楽天ひかりの受付が止まるので、そこまで待つと申し込めないまま9月3日に失効する
失効したときに再発行を依頼する先は、移り先ではなく「いま契約している側」です。 転用ならNTT東西(Webは止まりますが電話は受け付けています)、事業者変更ならいま契約している光コラボ事業者になります。再発行がいつ通るかは、移り先の停止期間ではなく、この「いま契約している側」の停止期間で決まります。
大事なのは「早いか遅いか」ではなく、日付を突き合わせることです。 上の例で失敗するのは、有効期限が停止期間の途中で切れる取り方をしたからです。逆に8月31日に取れば期限は9月14日なので、停止が明けた9月5日に申し込んでも十分間に合います。
取得日・移り先の受付停止期間・移り先が求める残り日数の3つを、実際の日付で並べて確認してください。 「停止の直前だからダメ」という単純な話ではありません。
④「延期になるだけ」で済まない理由
解約月の月額料金を日割りしない事業者があります。 私が公式で確認できた範囲では、次のとおりです。
| 事業者 | 解約月の基本料金 |
|---|---|
| ドコモ光 | 日割りなし(「日割り計算されませんので1か月分の基本使用料を請求」) |
| 楽天ひかり | 日割りなし(「月の途中で解約・事業者変更される場合でも、1カ月分の月額料金が発生します」) |
| SoftBank 光 | 基本料は日割り。ただしオプションは満額請求 |
8月31日に切り替えるつもりだったものが9月に押し出されると、9月をわずか数日使っただけで、日割りなしの事業者では9月分が満額かかります。金額は契約によって違うので、自分の明細に出ている月額をそのまま「増える可能性のある額」と考えてください。

現役営業の現場から: この件をご案内したときのお客さまの反応で多いのが「よくわからないけど、延期になるだけでしょ」です。工事が数日後ろにずれるだけなら実害がないように見えるので、そう受け取るのは自然だと思います。ただ事業者変更の場合、旧回線の契約が終わる日は切り替えが完了した日に連動するので、ずれた分がそのまま旧回線の料金として出てきます(楽天ひかりは「事業者変更切り替え日をもって解約」と明記しています)。新しい回線を別に開通させてから旧回線を自分で解約する乗り換え方だと、終了日の決まり方はまた変わります。どちらの形で乗り換えるのかは、言葉で説明しないと伝わらない部分だと感じています。
さらに、解約の申請自体に締切がある事業者もあります。 楽天ひかりは「ご解約希望日の20日前までに解約申請を行ってください」としています。9月中に解約したいなら申請はかなり前倒しが必要で、その申請窓口が9月2日から4日は止まります。
日割りされるかどうかは事業者ごとに違うので、上の3社以外については、必ず自分の契約先で確認してください。 公式サイトの「解約」または「退会」のページを開き、「解約月の料金」「日割り」「月額料金の扱い」といった項目を探すと、だいたいこのあたりに書かれています。解約時にかかる費用を全体で見積もりたい場合は解約金・違約金と工事費残債の確認が使えます。
金額に効くのは月額料金だけではありません。 切り替えが翌月にずれると、次の3つも一緒に動くことがあります。
- オプション料金 — SoftBank 光のように基本料は日割りでもオプションは満額、という扱いがあります
- 工事費の分割残債 — 解約や事業者変更のタイミングで一括請求に切り替わる事業者があります
- キャンペーンの適用条件 — 「〇月末までに開通」が条件になっている特典は、開通がずれると対象外になり得ます
契約先に確認するときは、月額だけでなくこの3つもあわせて聞いておくと安全です。
なお、この延期によって余計にかかった料金を誰かが補償するのかについては、現時点で公表されているものを見つけられませんでした。期待せずに動いたほうが安全だと思います。
⑤契約先によって、告知の有無も締切も違う
「NTTが止まる期間=自分の契約先が止まる期間」ではありません。2026年8月14日時点で、各社の公式サイトを1社ずつ確認した結果です。
| 事業者 | 今回の告知 | 押さえておく点 |
|---|---|---|
| 楽天ひかり | あり | ひかり電話を伴う場合の工事関連手続きは8月22日(土)からとNTT本体より早い。9月1日予定だった転用・事業者変更の切替日は一律9月7日(月)へ変更。申込再開は9月5日、工事再開は9月7日から順次 |
| ドコモ光・ahamo光 | あり | 受付停止は9月2日〜4日。Webからの申請は可能だが、ドコモショップと電話は不可。 承諾番号と変更後の工事日は9月5日以降にSMS・メールで連絡 |
| DMM光 | あり | 申込・申請の停止は9月2日〜4日。ひかり電話を伴う場合の工事関連手続きは楽天ひかりと同じく8月22日(土)から。申込再開は9月5日、工事再開は9月7日から順次 |
| OCN 光 | あり | 解約を含む手続きの受付停止に言及。停止対象の一覧が画像で掲載されている |
| SoftBank 光 | 見当たらず | — |
| BIGLOBE光 | 見当たらず | — |
| @nifty光 | 見当たらず | — |
| So-net 光 | 見当たらず | — |
この表は2026年8月14日に確認した時点のもので、各社のお知らせは随時更新されます。 上で「見当たらず」としている会社が、その後に告知を出している可能性があるので、自分の契約先については公式サイトのお知らせ欄を直接見てください。
そのうえで、「告知が見当たらない=影響がない」ではありません。 NTTの設備を使っている以上、工事の規制は同じように受けます。告知が見当たらないという事実から言えるのは、公開情報だけではその会社の受付方法が確認できないということだけです。だからこそ、この4社を使っている方は自分で問い合わせる必要があります。
そして告知を出している会社どうしでも、止まる日が違います。 楽天ひかりとDMM光はひかり電話を伴う工事関連手続きが8月22日、NTT本体は固定電話サービスとひかり電話への番号ポータビリティを伴う工事が8月25日、それ以外の光回線工事が9月1日。自分の契約先がより早い締切を持っている可能性があるので、NTTの日付だけで安心しないでください。

現役営業の現場から: 今回の件は、売り手側にも周知が来ています。ただ、その周知をお客さまにきちんと説明できている担当ばかりではないというのが正直なところです。知らないまま申し込みが進んで、後から「工事日を延期します」という連絡だけが届く。理由の説明がないまま延期通知だけ来れば、当然「なぜ」となります。すでに申し込みを済ませて工事日の連絡を待っている方は、通知を待つより自分から確認したほうが早いと思います。
引越しの予定が動かせない場合
旧居の解約、新居の開通、電話番号の引き継ぎを同時に成立させる必要があるので、引越しがいちばん影響を受けます。 まず、自分の注文がどちらの停止期間に当たるかを①の3段階判定で確かめてください。 加入電話・INSネットの移転や、ひかり電話への番号ポータビリティを伴う注文なら工事日を8月24日以前または9月7日以降、それ以外の光回線の移転なら8月31日以前または9月7日以降で確定させることになります。
「電話番号を残すかどうか」だけでは判定できません。 番号を引き継がなくても、加入電話やINSネットの移転なら早いほうの期間に当たります。判別がつかないときは、契約先に「これは固定電話サービスについての注文になりますか」と「ひかり電話への番号ポータビリティを伴いますか」の2つを聞いてください。どちらか一方でも当てはまれば、早いほうの期間になります。
いずれの場合も、申し込みをその日までに済ませれば間に合う、という意味ではありません。 押さえるべきは申込日ではなく工事日です。
「9月7日以降に再開」を「9月7日に工事してもらえる」と読まないでください。 再開後は申し込みが積み上がっており、各社とも「順次対応」と書いています。派遣工事なら立ち会いの都合や作業員の確保も要ります。
前例があります。2021年のNTT西日本のシステム更改では、データ移行時の障害で約6万件の注文が正常に移行せず、フレッツ光の受付開始が当初の予定より23日遅れ、約4.9万件の工事日再調整が発生しました。 問題が解消したのはNTTの説明で2022年1月時点です。
2026年も同じことが起きると決まったわけではありませんし、そう書くつもりもありません。 2021年は西日本のみの更改で、しかも予定外のデータ移行障害が重なった結果です。今回は東西同時ですが、あらかじめ期間を区切って告知されている点が違います。ただ、「受付再開日」と「自分の工事が終わる日」は別物だという前例としては知っておいて損はないと思います。引越し日が決まっているなら、固定回線が数日から数週間使えない前提で、モバイル回線などの代替手段も並行して考えておくのが安全です。これは2026年の遅延を確認して書いているのではなく、2021年の前例をふまえた備えです。
⑥もう停止期間に入ってから読んでいる方へ
8月25日を過ぎてからこの記事を読んでいる場合でも、できることは残っています。
- すでに工事日の連絡を受けているなら、その工事日が停止期間に入っていないかを確認してください。 ここでも①の3段階判定と同じ分け方になります。加入電話・INSネットなどの固定電話サービスと、ひかり電話への番号ポータビリティを伴う工事なら8月25日〜9月6日。それ以外の光回線の工事なら9月1日〜9月6日です。 つまり8月25日から31日に予定されている通常の光回線工事は、一律で変更対象になるわけではありません。入っている場合は日程変更の連絡が来ますが、その連絡がいつ届くかは事業者によります(ドコモ光の場合、変更後の工事日の連絡は9月5日以降)
- 止まっているのは一部の手続きで、問い合わせ窓口そのものは動いています。 NTT西日本は「制限期間中も116などへの電話受付は実施しております」としています。工事日がどうなるかを聞くこと自体はできます
- 転用承諾番号が必要なら、Webが止まっていても電話で申し込めます(NTT東日本 0120-140-202/NTT西日本 0120-553-104。どちらも土日祝も受付)。契約情報開示許諾のほうは、東日本はWebを試す余地がありますが、西日本はWebも停止するので期間を外すしかありません(①の表を参照)
- 急ぎでないなら、9月7日以降に組み直すほうが結果的に早いことがあります。 停止期間中に無理に申し込みを送っても、処理は再開後になります
なお、NTT東日本のフレッツ光窓口(0120-116116)と固定電話窓口(0120-116000)は、土日・年末年始が受付時間外と案内されています。受付の再開は9月5日(土)8時からですが、9月5日と6日は土日にあたるため、この2つの窓口に電話で相談できるのは実質的に9月7日(月)以降です。
ただし、転用承諾番号と情報開示の専用窓口は土日祝も受け付けています(下の表を参照)。「東日本は週明けまで何もできない」ということではありません。
⑦私ならどう動くか
ここからは私個人の考えです。
予定があるなら、まず1本だけ電話をかけます。 かける先は、NTTではなくいま契約している会社です。乗り換えでも解約でも引越しでも、手続きの入口は契約先だからです(フレッツ光を直接契約している場合だけNTT東西になります)。
聞くことは3つに絞ります。
- 「この手続きで、NTTへの工事や切り替えの注文は発生しますか」 — 発生するなら停止期間の影響を受けます。「工事なし」と案内されていても発生することがあるので、この聞き方をします
- 「御社の受付が止まる期間はいつですか」 — NTTの日付と違う可能性があります。楽天ひかりのように早い会社もあります
- 「切り替えが9月にずれた場合、旧回線の9月分はどう請求されますか」 — 日割りされるかどうかで実際の損得が変わります
答えを聞いたあとの動き方も決めておきます。 1が「発生する」なら、申し込みを済ませることではなく、工事日・切替日が停止期間の外で確定しているかまで確認します。 8月31日に申し込みを終えても、切替日が9月1日から6日なら実施されないからです。確定できないなら、9月7日以降の順次対応を前提に、余裕を持って組み直します。
逆に、私ならやらないことも書いておきます。 承諾番号を、日付を確かめずに取ることはしません。③で書いたとおり、問題は取るのが早いか遅いかではなく、有効期限・移り先の受付停止期間・移り先が求める残り日数の3つを突き合わせずに取ってしまうことだからです。取る前に、この3つを実際の日付で並べます。
確定まで持っていけるなら早めに動く、間に合わないと分かったら9月7日以降に組み直す。 どちらとも決めずに動くのが、いちばん行き違いが起きやすいところです。
9月中旬以降に乗り換えを組み直すなら、申込窓口の選び方は先に決めておくと動きやすいです(光回線の申込窓口の選び方)。再開後は混み合うことが予想されるので、窓口選びで時間を使うのはもったいないところです。
問い合わせ先
| 窓口 | 電話番号 | 受付時間 |
|---|---|---|
| NTT東日本 転用承諾番号 | 0120-140-202 | 午前9時〜午後5時(土日祝も受付・年末年始を除く) |
| NTT西日本 転用承諾番号 | 0120-553-104 | 午前9時〜午後5時(土日祝も受付・年末年始を除く) |
| NTT東日本 情報開示承諾(開示承諾受付センタ) | 0120-112335 | 午前9時〜午後5時(土日・休日も受付) |
| NTT西日本 情報開示許諾(光番号ご案内センタ) | 0800-200-1057 | 午前9時〜午後5時(土日祝も受付・年末年始を除く) |
| NTT東日本 フレッツ光の一般窓口 | 0120-116116 | 午前9時〜午後5時(土日・年末年始を除く) |
| NTT東日本 固定電話 | 0120-116000 | 午前9時〜午後5時(土日・年末年始を除く) |
光コラボを使っている場合は、上記ではなく契約先の窓口が入口になります。
まとめ
- いま使っている回線や電話は止まりません。 止まるのは開通工事と一部の手続きです
- 止まる期間は2つ。 加入電話・INSネットなどの固定電話サービスと、ひかり電話への番号ポータビリティを伴う注文は8月25日〜9月6日。それ以外の光回線の注文は9月1日〜9月6日。 開始日が7日違います
- 「工事なし」で移れるはずの転用・事業者変更も対象です。 派遣・無派遣のどちらであっても止まります
- 乗り換えの手続きは3層に分かれます。 転用承諾番号はNTT、事業者変更承諾番号は今の契約先、契約情報開示許諾と切り替え工事はNTT。契約先が告知していなくても、NTT側の制限は受けます
- 承諾番号は「使える日」から逆算します。 有効期限は発行日を含めて15日ですが、移り先の受付が止まる期間と移り先が求める残り日数があるので、フルには使えません
- 延期は金額に変わることがあります。 解約月を日割りしない事業者では、切り替えが数日ずれるだけで旧回線の1カ月分が満額になります
予定がある方は、契約先へ1本電話をかけて3つ聞くところから始めてみてください。「NTTへの工事や切り替えの注文は発生するか」「御社の受付が止まる期間はいつか」「9月にずれたら旧回線の料金はどうなるか」。そのうえで、工事日・切替日が停止期間の外で確定しているかまで押さえられれば、この件で困る可能性はかなり減らせます。
参照資料(2026年8月14日確認)
- NTT東日本「料金請求方法の変更等にともなう開通工事および各種お手続きの制限に関するお知らせ」(2026年5月27日)(工事・申し込み・Web手続きの各制限期間、対象サービスの区分、派遣工事・無派遣工事のいずれも実施できない旨、現在利用中のサービスは中断されない旨、転用承諾番号は電話で申し込む旨、問い合わせ先と受付時間)
- NTT西日本「料金請求方法の変更等に伴う開通工事および各種お手続きの制限に関するお知らせ」(2026年5月27日)(同上。Web手続きの制限が「転用承諾番号のお申し込み、事業者変更に伴う契約情報開示許諾=9月2日8時30分〜9月5日8時」と別立てになっている点)
- NTT西日本「本件に関するよくあるご質問」(工事と申込受付で制限期間が違う理由、制限期間中も116などへの電話受付は実施している旨)
- NTT西日本「転用承諾番号のお申し込み」(有効期限15日間、Web受付8時30分〜22時・電話受付9時〜17時、電話番号0120-553-104、取得後は光コラボ事業者へ申し込む旨)
- NTT東日本「事業者変更に伴うNTT東日本とのオプションサービスご契約にあたり、ご確認いただきたい事項」(情報開示承諾の定義、対象オプションはひかり電話・リモートサポートサービス・フレッツ・テレビ伝送サービス・出張修理オプションと4つを名指し、Webと電話の両方で手続き可、開示承諾受付センタ0120-112335)
- NTT西日本「事業者変更とは」(「NTT西日本の付加サービスをご契約中のお客さま」は情報開示許諾の手続きが必要と包括的に案内しており、対象オプションを名指ししていない。窓口は光番号ご案内センタ0800-200-1057、インターネットは午前8時30分〜午後10時・電話は午前9時〜午後5時、いずれも土日祝も受付)
- NTTドコモ「『ドコモ光/ahamo光』の工事規制と一部お手続きの受付停止に関するお知らせ」(2026年7月30日)(工事規制9月1日〜6日・番号ポータビリティを伴う工事は8月25日〜、受付停止9月2日〜4日、Webは可・ドコモショップと電話は不可、承諾番号と変更後の工事日は9月5日以降に連絡、契約中のサービスへの影響はない旨)
- NTTドコモ「ドコモ光の事業者変更手続き」(事業者変更承諾番号の有効期限は発行日を含め15日間、期限内に完了しない場合は再発行が必要)
- NTTドコモ「ドコモ光の解約」(解約月の基本使用料は日割り計算されず1か月分を請求する旨)
- DMM光「お知らせ」(NTT東日本/西日本のシステムメンテナンスに伴う影響。移転・廃止・品目変更の申込と事業者変更承諾番号の取得申請の停止は9月2日〜4日、工事は9月1日〜6日、ひかり電話利用希望の場合の工事関連手続きは8月22日〜9月4日・工事は8月25日〜9月6日。申込再開は9月5日、工事再開は9月7日から順次)
- 楽天ひかり「NTT東日本/西日本におけるシステムメンテナンスに伴う、楽天ひかりサービスへの影響について」(2026年7月16日)(申し込み等の受付停止9月2日〜4日、工事9月1日〜6日、ひかり電話利用希望の場合の工事は8月25日〜・工事関連手続きは8月22日〜、9月1日切替予定分は一律9月7日へ変更、申込再開9月5日・工事再開9月7日から順次、メンテナンス期間中もインターネットは利用できる旨)
- 楽天ひかり「承諾番号について」(有効期限15日間、申し込みには期限が残り4日以上必要、4日未満は再取得、取得先は光コラボからならその事業者・フレッツ光からならNTT東西。転用承諾番号の窓口はNTT東日本0120-140-202・NTT西日本0120-553-104、いずれも9時〜17時で土日祝も受付〈年末年始を除く〉)
- 楽天ひかり「解約について」(月の途中の解約・事業者変更でも1カ月分の月額料金が発生し日割り計算は行わない旨、解約希望日の20日前までに申請が必要な旨、事業者変更は切り替え日をもって解約となる旨)
- ソフトバンク「SoftBank 光 解約に関するFAQ」(最終の請求は基本料は日割り・オプションは満額請求となる旨)
- OCN 光「システムメンテナンスに伴う工事影響および一部お手続き(解約等)の受付停止について」(2026年7月30日掲載・8月10日更新)(解約・契約内容変更・引越し・オプション変更の工事は9月1日〜6日、ひかり電話の番号ポータビリティは8月25日〜9月6日、工事予約の集中により希望日を案内できない場合がある旨)
- NTT西日本「システム移行に伴うお客さまへの影響について」(2021年6月7日)(2021年の更改でデータ移行時に障害が発生し約6万件の注文が新システムへ正常に移行しなかった旨、受付再開は6月8日)
- NTT「第37期定時株主総会 主要なご質問」(フレッツ光の受付開始が当初の予定より23日遅れ、約4.9万件の工事日再調整等が発生した旨、2022年1月時点で問題は解消している旨。補償の内容については回答を差し控えるとされている)
本記事の日付・手続き・適用条件は、NTT東日本・NTT西日本および各事業者の公式情報を2026年8月14日に確認しています。「現役営業の現場から」と記した部分は私の実務経験に基づく事例であり、全契約者に当てはまる統計ではありません。停止期間・受付方法・料金の扱いは各社の判断で変更される場合があり、光コラボレーションモデルをご利用の場合は各事業者の取り扱いが優先されます。実際に手続きをされる前に、契約先の公式サイト・窓口で最新の情報をご確認ください。


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