執筆:現役の通信業界営業マン(プロフィール・情報の扱いについて →)
最終更新:2026年7月30日(KDDIおよびプロバイダの公式情報を確認済み。参照した資料は記事末尾に一覧を置いています)
auひかりの撤去費用は、解約する人全員にかかるものではありません。 いまは「撤去を希望した場合だけ」かかります(対象はauひかり ホーム。マンションタイプに撤去工事の項目はありません)。解約しても、光ファイバーケーブルと光コンセントはそのまま残せます。
それでも「31,680円」という数字が独り歩きしているのは、実際に撤去が前提だった時期があるからです。しかもそれは昔話ではありません。2018年3月から2022年6月までに申し込んだ方の場合、撤去が任意になったのは2025年7月1日です。当時その説明を受けた方が「いまも必須のはず」と思っているのは、無理もないことだと思います。
この記事では、料金プランの一覧やキャンペーンの比較はしません。いま契約している人が、自分はいくらかかるのかを判定して、撤去するかどうかを決められるところまでを扱います。
先に、結論の早見表
| 知りたいこと | 結論 |
|---|---|
| 撤去は必須か | 必須ではない。 希望しなければ工事も費用も発生せず、光ファイバーケーブルと光コンセントはそのまま残ります |
| いつ任意になったのか | 2段階。2022年7月1日(以降の新規申込・プラン変更)と、2025年7月1日(2022年6月以前からの契約者) |
| 撤去する場合はいくらか | 31,680円または11,000円(auひかり ホームの場合) |
| 何で金額が分かれるのか | 申し込み日と、5ギガ・10ギガ(高速サービス)を申し込んだかどうか |
| いつ請求されるか | 撤去工事の翌月または翌々月が目安。解約月の請求だけ見ても分かりません |
出典:KDDI「auひかり、その他インターネットの解約」・au公式FAQ(2026年7月30日確認)
この記事でわかること
- 自分の撤去費が31,680円か11,000円かを、どこを見れば判定できるのか(公式の解約ページだけでは決まりません)
- 賃貸・集合住宅の方が、KDDIではなく誰に何を確認すべきか
① 撤去は「希望した場合だけ」。ただし任意になったのは2025年7月です
まず、いちばん不安に思われている点から。
KDDIの解約案内には、ホームタイプについてこう書かれています。
2018年2月28日以前にauひかりホームにお申し込みのお客さまは、解約後も引込設備(光ファイバーケーブルおよび光コンセント)が残ります。撤去をご希望の場合は、撤去工事費11,000円がかかります。
2018年3月1日以降にauひかりホームをお申し込みのお客さまは、解約後も引込設備が残ります。撤去をご希望の場合は、撤去工事費31,680円がかかります。
ポイントは、どちらの区分にも「撤去をご希望の場合は」と書かれていることです。申し込み日が新しくても古くても、いまは希望しなければ撤去工事そのものが発生しません。
プロバイダ側の重要事項説明にも、同じ内容がもっとはっきり書かれています。@niftyの書面では「ホームタイプの解約時には光ケーブルの引込み回線はそのまま残置されます。撤去をご希望の場合は、別表4に定める撤去工事費が発生します」となっています。
「必須」だった時期は実在します。しかも、つい最近まででした
2018年に、KDDIは撤去の扱いを一度変えています。当時の告知にはこう書かれていました。
電柱からお客さま宅内までの光ファイバー引き込み設備を撤去します
「希望した場合は」ではなく「撤去します」です。同時に撤去工事費も10,000円から28,800円(いずれも税抜。28,800円が、いまの税込31,680円にあたります)へ引き上げられました。当時の報道でKDDIは、この金額を「撤去に伴って発生する当社支払額の実費」の平均額だと説明し、背景として「残置設備が非常に多く、再利用が進んでおらず、保守管理にかかるコストがふくらんできている」と述べています(ITmedia NEWS・2018年3月14日)。この時期のニュース記事はいまも検索上位に残っています。当時の制度を正確に伝えた記事なので内容は誤りではありませんが、いまの条件とは違うため、読むときは日付を確認してください。
そこから任意に戻るまでには、2段階ありました。
| 時期 | 内容 | 対象になった人 |
|---|---|---|
| 2018年3月1日 | 撤去が前提になり、費用も引き上げ | 以降の新規申込と、5ギガ・10ギガへの変更申込 |
| 2022年7月1日 | 撤去を任意化 | この日以降に新規申込・プラン変更をした人 |
| 2025年7月1日 | 撤去を任意化 | 2022年6月以前から契約している人 |
ここが見落とされやすいところです。2022年7月1日の任意化は、それ以降の新規契約とプラン変更が対象でした。KDDIの当時のリリースにも「改定日以降、新たにauひかりにお申し込み、または料金プラン変更をいただくお客さまが対象です」と明記されています。
そのため、2018年3月〜2022年6月に申し込んだ人にとって、撤去が任意になったのは3年後の2025年7月1日です。 2025年6月30日のKDDIの告知に、対象は「2018年3月から2022年6月までの間に新規/プラン変更/高速サービスの申し込みをされたお客さま」、改定内容は次のとおりと書かれています。
改定前:電柱からお客さま宅内までの光ファイバー引き込み設備を、解約時に有料で撤去。
改定後:電柱からお客さま宅内までの光ファイバー引き込み設備を、解約時お客さまのご要望がある場合に有料で撤去。
つまり「昔そう言われた」という記憶は、間違っていなかっただけでなく、つい最近まで正しかったということになります。この時期に契約した方が「撤去は必須のはず」と思っているのは、まったく自然なことです。

現役営業の現場から: 「auひかりって、やめるとき撤去で3万円取られるんですよね」と言われることが、いまでもあります。よく聞いてみると、何年も前に一度解約を検討したときに撤去の話をされて、それ以来ずっとそう思っていたというケースが多いです。そしてその説明は、当時としては間違っていません。2025年7月より前なら、その方にとっては本当に撤去が前提だったからです。私がお伝えするのは「いまの案内では、撤去はご希望した場合だけになっていますよ」という事実だけですが、それだけで解約するかどうかの判断が変わった方もいました。
② 31,680円か11,000円かは、申し込み日だけでは決まりません
ここがこの記事でいちばんお伝えしたい部分です。
au公式の解約ページには、先ほど引用したとおり「2018年2月28日以前なら11,000円、2018年3月1日以降なら31,680円」と、申し込み日だけの2区分で書かれています。これを読むと、2018年より前から使っている人は全員11,000円のように見えます。
ところが、プロバイダが出している資料には、もう1つの条件が書かれています。 2社分を確認しました。
先に用語を1つ。ここで言う「高速サービス」とはauひかり ホームの5ギガ・10ギガのことです。そして「プラン」(ずっとギガ得プラン/ギガ得プラン/標準プラン=契約期間の区分)とは別物で、高速サービスに変えてもプランの申し込み日は変わりません。ここが後で効いてきます。
@nifty(auひかり 説明事項〈重要〉・別表4)
| 区分 | 条件(原文の要約) | 金額 |
|---|---|---|
| ① | 現在のプランの申し込み日が2018年2月28日以前、かつ 2018年3月1日〜2022年6月30日の間に一度でも高速サービスへの変更を行なった場合で、回線撤去を希望するとき | 31,680円 |
| ② | 現在のプランの申し込み日が2018年3月1日以降で、回線撤去を希望するとき | 31,680円 |
| ③ | 現在のプランの申し込み日が2018年2月以前、かつ2018年3月〜2022年6月に高速サービスを申し込んでいない方で、回線撤去を希望するとき | 11,000円 |
@niftyを契約している場合の区分です(出典)。
So-net(auひかり諸費用・契約解除料について)
| 条件(原文の要約) | 金額 |
|---|---|
| 2018年2月28日までに「auひかり ホーム」に新規申し込み | 11,000円 |
| 2018年3月1日以降に「auひかりホーム」や「auひかり ホーム 高速サービス」を申し込み(プラン変更を含む) | 31,680円 |
So-netを契約している場合の区分です(出典)。
書き方は違いますが、2社とも新規契約の日だけでなく、高速サービスを申し込んだかどうかを条件に入れている点は共通しています。つまり、2015年からauひかりを使っている人でも、途中で「5ギガにしませんか」という案内を受けて変更していれば、31,680円の側に入り得るということです。ご本人の感覚では「新しく契約したわけではなく、速度を上げただけ」なので、解約時の条件まで変わっているとは思いにくいところです。
「5ギガに変えたら、申し込み日も新しくなるのでは?」
なりません。先ほど書いたとおり、高速サービスを変えてもプランはそのままなので、「現在のプランの申し込み日」は2018年より前のままということが起こります。
@niftyの区分①が存在するのは、まさにこのケースを拾うためです。プランの申し込み日だけを見ると11,000円に見えるのに、高速サービスの申し込み歴があるので31,680円になる——そういう人がいる、ということです。
2社で書き方が違う部分があります(2022年7月以降に変更した方は要確認)
上の2つの表を見比べると、高速サービスを申し込んだ時期の扱いが違います。
- @nifty: 2018年3月1日〜2022年6月30日の間に変更した場合、と期間を区切っている
- So-net: 2018年3月1日以降とだけ書き、終わりを区切っていない
そのため、2022年7月以降に5ギガ・10ギガへ変更した方は、書面によって答えが変わり得ます。ここは私にも断定できませんでした。該当する方は、必ずご自身の契約プロバイダの書面か窓口で確認してください。
ややこしい話をそのまま書いていますが、プロバイダごとに書面が違うというのが、この領域の実態です。1つの記事や1つのページだけを見て自分の金額を確定させないほうが安全だと考えています。
なお、この「高速サービスの申し込み歴」という条件は、KDDIの解約案内ページには載っていません。 ただし条件の存在自体はKDDI側からも確認できます。2025年の改定告知が、対象を「2018年3月から2022年6月までの間に以下のauひかりホームサービスの申し込みをされたお客さま」として、「新規/プラン変更/高速サービス」の3つを並べているからです。

現役営業の現場から: 契約時にお渡しする重要事項説明の書面は、正直なところ、その場で隅々まで読まれる方はほとんどいません。私自身も、説明する側として全ページを読み上げるわけではなく、要点をかいつまんでお伝えするのが実情です。そして解約時の条件は、たいてい後ろのほうの別表に載っています。 契約から数年経って解約を考えるときに、その書面を引っ張り出す方はさらに少ない。だから「聞いていない」という感覚になるのだと思います。責める話ではなく、そういう構造になっているという前提で、必要になったときに自分から取りに行くしかない部分だと考えています。
自分がどれに当たるかを確認する手順
判定に必要なのは、次の3つの日付です。1つではありません。
- auひかり ホームを最初に申し込んだ日
- 料金プランを変更した日(ずっとギガ得プラン↔ギガ得プラン↔標準プランの変更)
- 5ギガ・10ギガ(高速サービス)を申し込んだ日

確認先は、My auの契約内容やプロバイダの会員ページ、そして契約時の申込書面・受付メールです。古い申し込み日や高速サービスの変更日は、画面に残っていないこともあります。 そのうえで、自分の契約プロバイダの資料(重要事項説明や料金案内)で撤去工事費の欄を見る、という順番になります。
履歴が見つからない・自分がどれに当たるか分からない場合は、窓口に「撤去費の適用区分を確認したい」と伝えてください。 申し込み日を自己判断で決めつけると、11,000円と31,680円を取り違えます。金額差が20,680円あるので、ここは確認する価値があります。
なお、高速サービス用の機器は、返却しなかった場合の違約金も1ギガ用より高く設定されています(後述)。ただしこれは撤去費とはまったく別の費用で、返却すれば発生しません。 混同しないでください。
関連記事:10ギガにしたけれど速くなった実感がない、という場合の考え方
③ マンションに住んでいても、契約が「ホーム」なら対象です
ここは公式サイトを読んでも気づきにくい部分です。
au公式の解約案内には、【auひかり ホーム】には引込設備と撤去工事費の項目があり、【auひかり マンション】にはその項目自体がありません。 マンションタイプは建物に引き込まれた共用設備を使うので、個別の撤去という話にならないためです。
問題は、住まいが集合住宅でも、契約が「ホーム」になっている人がいることです。
建物にauひかりのマンションタイプが導入されていない場合、オーナーの承諾を得たうえで、その部屋専用に電柱から光ファイバーを引き込む形で契約することがあります。この場合、住んでいるのはマンションでも契約上は「auひかり ホーム」なので、解約時の扱いも戸建てと同じになります。

現役営業の現場から: これは現場ではそれなりに見かける形です。集合住宅にお住まいでも、建物にマンションタイプが入っていなければ、戸建て用の契約で単独に引き込むことになります。私が対応したケースでは、集合住宅への単独引き込みは、退去時に撤去を求められることが比較的多いと感じています。持ち家の戸建てなら「残置しても誰も困らない」で済みますが、賃貸だと退去時に管理会社から原状回復を求められる可能性があるためです。お住まいが集合住宅なのに、請求書やMy auの表記が「ホーム」になっている方は、そこだけ先に確認しておくことをおすすめします。
賃貸で残置の可否を確認する相手は、KDDIではなく管理会社・オーナーです
大事なのは、「撤去は任意」と決めているのはKDDI側の話だということです。賃貸借契約上どうかは別の問題です。
@niftyの重要事項説明には、工事にあたって次のように書かれています。
- 賃貸住宅等で建造物の所有者が契約者と異なる場合、工事の実施にあたりオーナー等の承諾を得る必要がある
- KDDIおよびプロバイダは、工事実施後の原状回復の義務を負わない
- 撤去作業後の原状回復処理を含めた補修対応は原則行わない
つまり、撤去したからといって、壁の穴などが元どおりになるわけではありません。 「原状回復のために撤去する」つもりで31,680円を払っても、期待した状態にならない可能性があります。
なので、順番はこうなります。
- まず管理会社・オーナーに「光ファイバーと光コンセントを残したままで問題ないか」を確認する
- 残置でよければ、撤去費はかかりません
- 撤去を求められた場合は、撤去後の壁面の補修まで求められているのかどうかも合わせて確認する(KDDI側は補修対応をしないため)
確認は、口頭ではなくメールなど記録の残る形をおすすめします。「auひかりの光ファイバーの引込線と光コンセントを、退去後もそのまま残す形で問題ないでしょうか」という一文で足ります。
④ 撤去費だけを見ない。解約時のお金は4つに分かれます
撤去費だけを調べて安心すると、あとから別の請求が来ます。auひかりを解約するときにかかる可能性があるお金は、大きく4つです。
| 種類 | 内容 | 待てば安くなるか |
|---|---|---|
| 撤去工事費 | 31,680円または11,000円(希望した場合のみ) | ならない(残置すれば0円) |
| 初期費用の残額 | 分割払いが残っていれば最終請求月に請求(2025年7月から上限あり) | 分割が終われば0円 |
| 契約解除料 | プラン・申込時期・更新月を通過したかによる | 更新期間なら0円 |
| 機器の未返却違約金 | 返却しなかった場合のみ | 利用期間で下がるものがある |

契約解除料も、撤去費とまったく同じ2段階をたどっています
契約解除料も2022年7月1日に引き下げられました。このときも対象はその日以降に新規申し込み・プラン変更をした人だけで、旧契約者に及んだのは撤去の任意化と同じ2025年7月1日です。ただし解除料だけは適用のされ方が違い、「2025年7月以降に更新月を迎えられたお客さまから順次適用」とされています。日付が来たら全員一斉、ではありません。
| プラン | 契約期間 | 引き下げ前 | 引き下げ後 |
|---|---|---|---|
| ずっとギガ得プラン | 3年単位(自動更新) | 16,500円 | 4,730円 |
| ギガ得プラン | 2年単位(自動更新) | 10,450円 | 4,460円 |
| 標準プラン | なし | かかりません | かかりません |
auひかり ホーム・au one netの場合。契約満了月の当月・翌月・翌々月の3カ月間は解除料がかかりません。auひかり ホーム(RF)は対象外です。
引き下げ後の金額が適用されるのは、So-netの料金案内によれば次のどちらかに当てはまる人です。
・2022年6月30日までにお申し込みで、2025年7月以降に更新月を迎えた方
・2022年7月1日以降にお申し込みの方
つまり2022年6月以前からの契約者は、2025年7月以降に更新月を通過していれば4,730円(ずっとギガ得の場合)、まだなら16,500円のままです。ずっとギガ得プランは3年周期なので、いまはすでに下がっている人とまだの人が混在しています。まだの人も、次の更新月を迎えれば下がります(※この改定の対象は「2022年6月以前に申し込み、2022年7月以降に一度もプラン変更をしていない」方です)。
だから、更新期間の確認が二重に効きます
契約満了月の当月・翌月・翌々月の3カ月間に解約すれば、解除料はかかりません。 そして仮にその期間を過ぎていても、直近の更新月が2025年7月以降なら、解除料はすでに引き下げ後の金額です。 撤去費は待っても1円も安くなりませんが、解除料はこの2つの意味で更新期間に左右されます。自分の更新期間は毎月の請求書またはMy auで確認できます(ずっとギガ得プランなら3年ごと、ギガ得プランなら2年ごと)。
なお、引っ越しによる途中解約でも、引っ越し先で同一プロバイダの対象プランを継続できる場合は、契約解除料が免除されます。 ただし指定の窓口から手続きすることなどの条件があり、初期費用の残債はいったん一括請求されたうえで引っ越し先で減額・還元される扱いです。対象になるかはプロバイダごとに確認してください。
関連記事:他社も含めて解約金・残債をまとめて試算する(シミュレーター)
初期費用の残額にも、2025年7月から上限がつきました
工事費(初期費用)を分割で払っている途中に解約すると、残額が最終請求月にまとめて請求されます。
ここも2025年7月1日に変わり、2018年3月〜2022年6月に申し込んだ人については、請求されるのが残額の全額ではなく「上限額」までとなりました。契約期間の経過に応じて上限が決まる仕組みで、長く使っているほど請求額は小さくなります。 正確な残額はプロバイダの会員ページや窓口で確認してください。
あわせて、この旧契約者向け改定の対象に当たる場合は、解約ではなく対象のプラン変更だけなら、工事費の残債は請求されません(ずっとギガ得プランからギガ得プラン・標準プランへ、ギガ得プランから標準プランへ変更する場合)。2022年12月にいったん「必要」とされたものが、2025年7月に廃止されました。
機器の未返却違約金は、機器の種類と利用期間で大きく変わります
「返し忘れると数万円取られる」と書かれていることがありますが、実際は機器によって金額の決まり方が違います。@niftyの重要事項説明にはこう書かれています。
| 機器 | 違約金 |
|---|---|
| 1ギガのホームゲートウェイ・ONU | 利用期間で下がります(ホームゲートウェイは37カ月以上で1,100円、ONUは5,269円) |
| 5ギガ・10ギガ(高速サービス)用の機器 | 16,984円〜27,500円。期間による減額はありません |
@niftyを契約している場合の例です。他のプロバイダでは異なる場合があります。
長く使った1ギガの機器なら1,100円ですが、5ギガ・10ギガ用のONU一体型ホームゲートウェイは27,500円で、25倍の差があります。そして返却対象が複数ある場合は、それぞれに違約金が設定されています。 「1台なら1,100円だから大丈夫」ではなく、届いた案内に書かれた機器をすべて返すのが前提です。
返却は解約手続き後にKDDIから届く着払い伝票を使うので、撤去工事とは別の手続きになります。撤去してもらったから機器も回収された、ということにはなりません。
⑤ 撤去・残置・光回線再利用を決める手順
ここまでの内容を、実際の順番に並べます。基本は残置か撤去の二択ですが、条件が合えば3つ目の道があります。
- 残置する——撤去費は0円
- 撤去する——31,680円または11,000円
- 次の会社に引き継ぐ——光回線再利用。撤去工事そのものが発生しません(条件あり)
3つ目から説明します。当てはまる方は限られますが、当てはまれば話が早いからです。
まず確認:引込線を次の会社に引き継げるか(光回線再利用)
auひかり ホーム(S)から他社の光コラボへ乗り換える場合は、いまの引込線と光コンセントをそのまま流用できます。 KDDIの「auひかり 説明事項(重要)共通編」に専用の項目があり、光回線再利用を利用した解約なら撤去工事は発生せず、撤去工事費もかかりませんと明記されています。
手順は次のとおりです。
- 乗り換え先が光回線再利用に対応しているかを、その光コラボ事業者のサイト等で確認する
- auひかりのプロバイダ窓口で「光回線再利用承諾番号」を取得する(有効期限は15暦日)
- その番号を乗り換え先の光コラボ事業者に伝えて申し込む
ここには落とし穴があります。 工事日を変更するときや乗り換えを取り消すときは、必ずauひかりのプロバイダ窓口にも連絡してください。 連絡がないとauひかりが自動解約となり、インターネットも電話も使えなくなるとKDDIの資料に明記されています。設備状況によって流用できない場合もあり、そのときも同じ窓口への連絡が必要です。
手順1:残置でよいかを確かめる(費用が動くのはここ)
- 持ち家の戸建て: 売却・解体・外観上の事情がなければ、残置を選べます。撤去を希望しなければ撤去費はかかりません
- 賃貸(戸建て・集合住宅の単独引き込みを含む): 管理会社・オーナーに残置でよいか確認します。ここで「残してよい」と言われれば31,680円は不要です
- 建物の解体・売却の予定がある: 撤去が必要になる可能性が高いので、先方の要件を確認します
手順2:自分の金額を確定させる
- 3つの日付(最初の申し込み日/プラン変更日/高速サービスの申し込み日)
- 契約プロバイダの資料(重要事項説明・料金案内)の撤去工事費の欄
- 更新期間(請求書・My au)と、直近の更新月が2025年7月以降だったかどうか(解除料が引き下げ後かどうかが決まります)
手順3:解約の連絡をする(撤去するなら1カ月前が目安)
窓口は、au one netを契約している場合はKDDI、それ以外のプロバイダの場合はそのプロバイダになります。
撤去を希望する場合は、日程調整が必要です。@niftyの重要事項説明には「解約申告受領以降に撤去日程を調整しますので、解約日の1カ月程度前には事前に解約連絡をお願いいたします」「撤去日程についてはお客さまのご希望に添えない場合があります」と書かれています。退去日が決まっている場合は、逆算して早めに連絡してください。 工事には立ち会いが必要です。

現役営業の現場から: 「auひかりなのにauに電話しても手続きできない」という話を聞くことがありますが、いまは基本的に契約しているプロバイダへの連絡だけで手続きが進みます。 どこに連絡すればいいか分からないときは、auひかりの窓口に電話すれば、かけるべき連絡先を案内してくれることが多いです。たらい回しにされるというより、そもそも窓口が分かれていると理解しておくと戸惑わずに済みます。ご自身の契約プロバイダが分からない場合も、請求元を見れば分かることが多いです。
手順4:請求のタイミングを覚えておく
撤去工事費は、撤去工事の翌月または翌々月を目安に請求されます。 解約月の請求書を見て「思ったより安かった」と思っても、まだ確定していません。ここを知らずに「精算は終わった」と判断してしまう方がいます。
個人的な見解として
私が自分の家のauひかりを解約するとしたら、持ち家なら売却・解体などの予定を確認し、賃貸なら管理会社に残置の可否を聞いて、それで話を終わらせると思います。31,680円は、確認の一本の連絡で0円になる可能性がある費用です。ここに手間をかけない理由がありません。
そのうえで思うのは、「制度が変わった」というニュースと「自分の契約に効いている」は別の話だということです。だから読者は両方向に間違えます。「安くなったらしい」と思って解約したらまだ16,500円だった、という間違い方もあれば、「撤去で3万円取られるはず」と思い込んで解約を先延ばしにしていた、という間違い方もある。私自身の対応経験では、後者を多く見ます。確かめるべきは制度のニュースではなく、自分の契約の申し込み日・プラン・更新月という事実のほうだと思っています。
なお、乗り換え先から「撤去費を負担します」という案内を受けることがあります。それ自体は本当のことが多いのですが、そもそも撤去しなければ発生しない費用でもあります。負担してもらえるかどうかより先に、自分に撤去が必要かを確かめるほうが順番としては先だと考えています。
まとめ
- 撤去は必須ではありません。 希望しなければ工事も費用も発生しません。ただし2018年3月〜2022年6月に申し込んだ方にとって、任意になったのは2025年7月1日です。「必須だと聞いた」という記憶は、つい最近まで正しかったことになります
- 31,680円か11,000円かを判定するために確認すべき日付は、最大3つです。 最初の申し込み日・プラン変更日・高速サービス(5ギガ・10ギガ)の申し込み日。プロバイダによって書面の条件の書き方が違うので、最後はご自身の契約先で確認してください
- 集合住宅にお住まいでも、契約が「ホーム」なら撤去の対象です。 ただし確認する相手はKDDIではなく管理会社・オーナーです。撤去しても壁面の補修は行われません
- 撤去費のほかに3つの請求があります。 初期費用の残額・契約解除料・機器の未返却違約金。このうち解除料だけは、更新期間に解約すれば0円になります
次にやること
- 請求書かMy auで、契約が「ホーム」か「マンション」かを見る(マンションなら撤去の話は基本的に関係ありません)
- ホームなら、管理会社・オーナー・自分のいずれかに「残置でよいか」を確認する。 ここで0円になる可能性があります
- 撤去が必要そうなら、3つの日付と更新期間を確認して金額を確定させる。直近の更新月が2025年7月以降なら、解除料はすでに下がっています。 撤去するなら、解約日の1カ月程度前に連絡してください
関連記事:契約した年月を入れると、解除料と工事費残債の目安を試算できます
関連記事:フレッツ光でも2026年から撤去工事費が新設されている
関連記事:auひかり電話も一緒に解約する場合、電話番号がどうなるか
この記事で参照した資料
- KDDI「auひかり、その他インターネットの解約」(撤去工事費11,000円/31,680円・立ち会い・契約解除料・更新期間・解約窓口)
- KDDI「auひかり ホームの初期費用および撤去工事費の改定について」(2018年2月8日)(2018年3月1日からの撤去の扱いと金額改定)
- KDDI「auひかり、契約解除料の引き下げなど提供条件を改定」(2022年6月30日)(2022年7月1日の撤去の任意化と解除料引き下げ。対象は改定日以降の新規申込・プラン変更)
- KDDI「auひかり、2022年6月以前にお申し込みのお客さまについて契約解除料の引き下げなど提供条件を改定」(2025年6月30日)(2025年7月1日の旧契約者向け改定。撤去の任意化・解除料引き下げ・初期工事費残債の上限額・プラン変更時の残債廃止)
- au公式FAQ「auひかりの契約解除料を記載した請求書がほしい」(撤去工事費の請求時期)
- @nifty auひかり 説明事項(重要)プロバイダ編(撤去工事費の3区分・残置・解約連絡の時期・原状回復・機器の未返却違約金)
- So-net「auひかり諸費用・契約解除料について」(撤去工事費の区分・契約解除料の引き下げ条件「2022年6月30日までにお申し込みで、2025年7月以降に更新月を迎えた方」・更新期間の数え方)
- KDDI「auひかり 説明事項(重要)共通編」(auひかり ホーム(S)から他社光コラボへの光回線再利用による解約・承諾番号と有効期限15暦日・撤去工事費・機器の未返却違約金・解約連絡の時期)
- KDDI「光回線再利用」(光コラボからauひかりへ乗り換える場合の対象と条件)
- ITmedia NEWS「高すぎ?『auひかり ホーム』解約時の撤去費『2万8800円』の理由」(2018年3月14日)(当時のKDDIによる金額の根拠の説明)
- KDDI「auひかり ホーム1ギガ ずっとギガ得プラン/ギガ得プラン」(初期費用と契約期間)
本記事の料金・適用条件・機器仕様は、KDDI株式会社・ニフティ株式会社・ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社の公式情報を2026年7月30日に確認しています。「現役営業の現場から」と記した部分は私の実務経験に基づく事例であり、全契約者に当てはまる統計ではありません。撤去工事費の区分と機器の未返却違約金は、契約しているプロバイダごとに交付・公開される資料(重要事項説明・料金案内)に記載されており、本記事では@niftyとSo-netの2社分を出典としています。本文中に示したとおり、高速サービスを申し込んだ時期の扱いは2社で書き方が異なります。実際の金額は必ずご自身の契約プロバイダの書面と窓口でご確認ください。 記載した契約解除料はプロバイダがau one netの場合の金額で、他のプロバイダをご利用の場合は一部条件が異なります。また2022年6月以前からご契約の方の引き下げは「2025年7月以降に更新月を迎えられたお客さまから順次適用」とされているため、同じプランでも更新月を通過したかどうかで金額が変わります。 賃貸物件の原状回復の要否は、賃貸借契約と管理会社・オーナーの判断によります。制度・料金は変更される場合があるため、最新の情報は各社公式サイトでご確認ください。


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