フレッツ光の撤去工事費はいくら?2026年の料金と無料になる条件【現役営業が解説】

フレッツ光の解約時に新設された撤去工事費と、残置+機器返却で無料にできることを解説する記事のアイキャッチ画像 フレッツ光

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2026年4月以降、フレッツ光の解約時に回線設備の撤去を依頼すると、派遣工事費が発生する場合があります。ただし、設備を残したままレンタル機器を返却するだけなら、撤去工事費はかかりません。「解約するとき、まさか工事費を取られるとは思わなかった」という声を、私は解約相談の場で実際に聞いてきました。この記事では、費用が発生する条件と、解約前に確認しておくことを整理します。

この記事で扱うのは、契約先がNTT東日本・NTT西日本のフレッツ光の場合です。請求元・契約先がドコモ光・ソフトバンク光などの光コラボ事業者の場合は、解約条件や撤去の扱いが異なるため、契約先の事業者にご確認ください(自分の契約がどちらか分からない方は、請求書の発行元を見てください)。料金プランの一覧やエリアの説明はしません。


この記事でわかること

  • 2026年に新設された解約時の「撤去工事費」の金額(NTT東日本・西日本、公式Web/Web以外別)
  • 撤去工事費がかからない条件(原則残置・無派遣・免除される例外)
  • 無派遣で無料に済ませる解約の進め方(機器返却・プロバイダの別解約まで)
  • 「工事費実質無料」の割引があっても、途中解約では残債が一括請求され得ること
  • 2026年7月から始まった、Web以外の申込で基本工事費が+1,100円になる改定

フレッツ光の撤去工事費はいくら?NTT東日本・西日本の料金

まず金額です。2026年4月1日の解約申込分から、フレッツ光の解約時に「撤去工事費」が新設されました。 これは、作業員が訪問(派遣工事)して回線設備を撤去する場合にかかる費用です。現在(2026年7月1日以降の申込)の金額は次のとおりです(いずれも税込・派遣工事の場合)。

エリア戸建て(公式Web申込/Web以外)集合住宅(公式Web申込/Web以外)
NTT東日本13,200円 / 14,300円11,000円 / 12,100円
NTT西日本20,900円 / 22,000円14,300円 / 15,400円

出典:NTT東日本「各種工事費の新設および改定について」NTT西日本「解約時の撤去工事費について」。無派遣工事(自分で機器を返却)は東西とも無料。工事日時や時刻指定によって別途加算される場合があります。なお、表の金額には東西とも基本工事費が含まれます。本記事では、解約時の派遣工事で請求される標準的な合計額を、公式案内に合わせて「撤去工事費」と表記します(NTT東日本の公式ページには基本工事費と撤去工事費の内訳も掲載されています)。

ポイントは2つあります。ひとつは、同じフレッツ光でも撤去工事費は西日本のほうが高く、戸建てで2万円を超えること。もうひとつは、東西とも、NTTの公式Webサイトから解約を申し込めば安く、電話など公式Web以外からの申込だと1,100円高くなること(撤去工事も同じ窓口差の対象です)。「解約は無料だと思っていたのに、最後に2万円」というのは、私が受ける相談でも起きています。

なお、自分が戸建て扱いか集合住宅扱いかは、建物の外見ではなく、現在契約しているフレッツ光の契約タイプ(ファミリー/マンションなど)で決まります。分からなければ請求明細や契約書面で確認してください。

ただし、この金額はあくまで「派遣で撤去した場合」の話です。次章のとおり、撤去そのものが原則任意なので、撤去を希望せず物件からも求められていなければ、この費用は避けられます。


撤去工事費がかからない条件——原則は「残置+機器返却」

結論を先に言います。フレッツ光の解約で、宅内に引き込んだ光ファイバーや壁の光コンセントを撤去する工事は、原則として任意です。 NTT東日本・西日本の公式案内でも、解約時は原則として引込線等の通信設備を残置(撤去せず残す)とし、費用が発生するのは「利用者が撤去を希望した場合」または「建物の都合で撤去が必要な場合」に、作業員が訪問する派遣工事を行うときに限られます。

つまり、撤去を希望せず、建物所有者からも撤去を求められていない場合は、設備を残置し、レンタル機器(ONU・ホームゲートウェイなど)を返却するだけで解約でき、この「無派遣」なら撤去工事費はかかりません 「解約=撤去費がかかる」ではなく、「撤去を頼む・求められたときだけ、撤去費がかかる」というのが正しい理解です。

さらに、派遣工事になっても撤去工事費が免除される例外が、NTT東日本・西日本ともに定められています。

  • NTT(弊社)都合により派遣工事となる場合
  • 光コラボ事業者(シェアドアクセス事業者)への移行に伴い、同日に解約して設備を再利用する場合(=いわゆる転用など)
  • IRUエリアで対象サービスを利用している場合
  • 移転・プラン変更などにより、サービスの利用を継続する場合

したがって、「派遣=必ず有料」でもありません。管理会社から撤去を指定された場合でも、これらの免除条件に当たることがあるため、最終的にはNTTの窓口で「有料になるか、免除条件に当たらないか」を確認するのが確実です。自分のケースの判断は、次章以降のケース表と手順を参考にしてください。

フレッツ光解約時の、派遣で撤去する場合(有料)と設備を残置してレンタル機器を返却する無派遣(無料)の違いを示した比較図

撤去せず「残置」する場合のメリット・デメリット

「撤去しなくていいなら、そのまま残しておこう」と決める前に、残置(設備を残すこと)の判断材料を2点だけ押さえておきます。

メリット:将来また使うときに有利になり得る

将来その部屋で再び光回線を契約する場合、既設配線を利用できる可能性があります(ただし無派遣で開通できるとは限りません)。自分が引っ越し後に戻る場合も、次の入居者にとってもプラスになり得ます。

デメリット・注意点:賃貸は原状回復を求められることがある

賃貸住宅では、契約書の原状回復条項や管理会社の方針によって、退去時に撤去を求められることがあります。この場合は残置できず、派遣撤去になります(前章の免除条件に該当する場合を除き、原則有料です)。また、光コンセントや引込線が残るため、外観上の理由から撤去を希望する場合も、原則有料の派遣撤去となります。

なお、設備を残しても回線契約は廃止されるため、次の入居者がその設備でそのまま通信できるわけではありません。「残したせいで無断利用される」といった心配は基本的に不要です。

現役営業の現場から(相談者から聞いた事例): 以下は私自身が撤去に立ち会った話ではなく、解約相談で聞いた内容です。退去のときに管理会社から「回線は撤去してから出てください」と言われて初めて撤去費の存在を知った、という相談を受けたことがあります。私が受けた相談でも、開通時の工事費は覚えていても、解約時にも費用がかかり得ることを認識していなかった例がありました。一方、別の相談では、管理会社に確認したら撤去は不要で、残置+機器返却で無料に済んだケースもありました。判断は物件ごとに異なるので、賃貸の方は解約を決める前に一度、管理会社へ撤去の要否を確認しておくことをおすすめします。なお、管理会社に伝えるときは「回線を解約したい」ではなく「設備(光ファイバー・光コンセント)の撤去が必要か」と、解約と撤去を分けて聞くと話が通じやすくなります。


無派遣で無料に済ませる解約の進め方

「撤去しないほうがいい」と分かっても、いざ解約するとなると「機器はどうやって返すの?」で手が止まります。無派遣(無料)で解約を終えるまでの流れを整理します。

  1. (賃貸なら)先に管理会社へ撤去の要否を確認する。 確認の文例:「退去時に、部屋に引き込んでいる光ファイバーと壁の光コンセントは撤去が必要ですか。残したままで問題ありませんか」。撤去不要なら残置=無派遣で進められます。
  2. 解約は、まずNTTの公式Webの解約手続きから申し込む。 前章のとおり、派遣撤去になった場合、公式Web以外(電話など)からの申込だと工事費が1,100円高くなります。公式の解約手続きページ(NTT東日本NTT西日本)から進めるのが基本です。申込画面で工事方法を選べる場合は「無派遣工事(自分で機器を返却する形)」を選択します。選択項目がない場合は、その後の確認連絡で「設備を残置し、自分で機器を返却する無派遣を希望する」と伝えてください。最終的な工事方法は、設備状況を踏まえてNTTが確認します。
  3. 判断に迷う場合や、派遣が必要と言われた場合だけ電話窓口へ。 NTT東日本・西日本のフレッツ窓口(0120-116-116 など。局番なしの 116 から案内を受けられる場合もあります)を利用します。窓口番号・受付日時は契約地域や発信回線によって異なるため、解約時点の公式サイトで確認してください。派遣と言われたら「その理由と、撤去工事費がいくらか、免除条件に当たらないか」の3点を確認します。手元にお客さまID(契約書類や請求書に記載)を用意するとスムーズです。
  4. レンタル機器を返却する。 ONU・ホームゲートウェイ・レンタルルーターなど、NTTから借りている機器が対象です。解約手続き後に返送用の案内(着払い伝票など)が届くので、指定された期限内に返送します。未返却だと機器相当額を請求されることがあるため、何を返すのかを事前に確認しておくと安心です。なお、NTT西日本では設備状況によって、無派遣解約時に宅内の光ケーブルを処理する「CUTツール」が送付される場合があります(NTT西日本 CUTツールご利用ガイド)。送付されたときだけ同封の案内に従って作業し、自分の判断でケーブルを切断しないでください。
  5. プロバイダの解約は別に行う。 フレッツ光(回線)を解約しても、契約しているプロバイダが自動で解約されるとは限りません。フレッツ光とプロバイダは別契約なので、プロバイダ側にも解約の連絡が必要か確認してください。ここを忘れると、回線を解約したのにプロバイダ料金だけ残る、という事故が起きます。
フレッツ光を無派遣で無料に解約する5ステップ(管理会社に確認・公式Webで解約申込・迷えば電話確認・レンタル機器を返却・プロバイダを別に解約)のフロー図

【ケース別】あなたは撤去が必要?無料・有料の早見表

自分がどれに当てはまるかで、撤去の要否と費用の考え方が変わります。

あなたのケース撤去費用の考え方
持ち家で、設備を残置できる原則不要無派遣なら無料
賃貸で、管理会社が残置を認めている原則不要無派遣なら無料
賃貸で、管理会社が撤去を指定している派遣の可能性有料になり得る(戸建てで東13,200円〜西20,900円)。ただし免除条件に当たらないかNTTへ確認
光コラボへ「転用」する(設備を再利用)撤去なし同日解約・設備再利用の条件を満たす転用なら撤去工事費は不要
NTT都合で派遣になった派遣免除条件に該当し無料

迷ったら、まず「撤去を求められているか」を確認するのが出発点です。求められていなければ、無派遣(無料)が基本の選択肢になります。


工事費が「実質無料」でも、途中解約時の残債は契約書面で確認

もう一つ、解約の場面で効いてくるのが開通時の工事費の分割払いです。

フレッツ光本体の開通工事費は分割払い(24回など)を選べますが、分割払いの途中で解約すると、原則として残額が一括で請求されます 申込時に工事費相当の割引や個別キャンペーンが適用されている契約では、割引が完了まで続けば結果として負担ゼロになる一方、途中解約では割引が終了し、工事費の未払い分(残債)が残ります。割引の適用有無と残債の扱いは契約ごとに異なるため、契約書面・請求明細で確認してください。

  • 回線の解約金(違約金)が0円でも、工事費の残債は別の支払いです。「更新月だから解約金はかからない」と安心していても、工事費の分割が残っていれば、その残額は請求されます。引っ越しで乗り換える場合は、旧居の残債を一括で払い、さらに新居で新しい工事費がかかって二重になる場合があります。

解約や乗り換えを考えるときは、「解約金がいくらか」だけでなく、工事費の分割があと何回残っているかも、請求明細やマイページで確認してください。実際にいくら出ていくかは、次の式で「該当するものだけ」を足すと見積もれます。

解約時の概算総額 = (派遣撤去する場合の)撤去工事費 + 工事費の分割残債 + 回線の解約金 + プロバイダ側の解約費用 + ひかり電話・フレッツ・テレビなどオプションの解約金


補足:2026年7月からWeb以外の申込は基本工事費も+1,100円

これから新規契約・引っ越し(移転)などで工事をする人向けの補足です。撤去工事費と同じく、2026年7月1日の申込分から、新規・移転などの基本工事費も「公式Web以外だと+1,100円」の窓口差が設けられました(例:NTT東日本の屋内配線を新設する派遣工事は公式Web22,000円/Web以外23,100円)。同じサービス・設備条件なら、申込窓口を変えても現地工事の内容は変わりません。

あわせて、「光コンセントがある=無派遣で確定」ではないことも覚えておくと安心です。設備登録の状況や既設配線の流用可否によって派遣工事(有料)になることがあり、派遣・無派遣の最終判定はNTT側の設備記録と現地条件で決まります。新規・移転の工事費の詳しい注意点は「フレッツ光の転用前に確認すべき注意点」も参考にしてください。


現役営業としての見解

これらの費用は「契約中は意識しにくく、動こうとしたときに初めて表に出る」のが厄介なところです。私が解約や引っ越しの相談で最初に確認するのは、①工事費の分割払いがあと何回残っているか、②解約が派遣(有料)か無派遣(無料)か、③賃貸なら管理会社が撤去を求めているかの3点。ここを押さえるだけで解約総額の見積もりが正確になり、想定外の請求で慌てにくくなります。

乗り換えが目的なら、「解約→他社を新規契約」より先に、転用で撤去費と新規工事費を避けられないかを検討します。ただし転用でも、分割中の工事費残額が消えるとは限らず(扱いは転用先に確認)、料金・契約期間・プロバイダ・接続方式も含めた判断が必要です。工事費を抑えたいなら転用は有力、という程度に捉えるのが正確だと思います。


まとめ:解約・乗り換えの前に確認したい5項目

工事費で損をしないために、フレッツ光の解約・引っ越し・乗り換えを考えるときは、次の5項目を確認してみてください。

  1. 撤去は原則しなくてよい → 撤去を求められていなければ、設備は残したまま機器を返却する無派遣で撤去工事費はかからない(派遣撤去だと戸建てで東13,200円〜西20,900円)
  2. 賃貸なら管理会社に撤去の要否を確認 → 不要なら残置でOK
  3. 解約はまず公式Webから → 派遣撤去になった場合、公式Web以外だと工事費が+1,100円高くなる
  4. 工事費の分割払いの残り回数 → 解約金が0円でも残債は別に一括請求される。請求明細・マイページで確認
  5. プロバイダの解約は別に必要か/乗り換えは転用も検討 → 回線を解約してもプロバイダは自動解約されないことがある。転用なら撤去・新規工事費を避けやすい(残債の扱いは転用先に確認)

これから乗り換えを検討する方も、すでに何年もフレッツ光を使っている方も、動く前にこの5項目を自分から確認しておくことが、「聞いていない工事費」への最大の防御になります。

光コラボ間で乗り換える「事業者変更」と「転用」の違いは「事業者変更のデメリット・見落としポイント」にまとめています。


よくある質問(FAQ)

Q. 光コンセントだけ残して解約することはできますか?

できます。フレッツ光の解約時、光ファイバーや光コンセントは原則として残置(残したまま)でき、レンタル機器を返却するだけの無派遣なら撤去工事費はかかりません。撤去を希望する場合や、建物所有者から撤去を求められた場合は派遣工事になり、原則有料です(NTT都合・設備再利用を伴う転用などの免除条件に該当する場合を除く)。

Q. 自分が戸建て料金か集合住宅料金か、どこで分かりますか?

建物の見た目ではなく、現在契約しているフレッツ光の契約タイプ(ファミリー/マンションなど)で決まります。請求明細や契約書面、マイページで契約タイプを確認してください。マンションでもタイプによって金額が異なる場合があります。

Q. 大家・管理会社から撤去を求められたら、誰に連絡すればいいですか?

撤去工事の申し込みはNTT東日本・西日本の問い合わせ窓口(0120-116-116など。地域により番号が異なる場合があります)です。まず管理会社に「どこまで撤去が必要か(引込線まで撤去か、光コンセントだけ残してよいか)」を確認し、その内容をNTTの窓口に伝えます。あわせて「免除条件に当たらないか」も確認すると、無駄な費用を防げます。

Q. レンタル機器(ONU)を返却しないとどうなりますか?

未返却の場合、機器相当額を請求されることがあります。解約手続き後に返送用の案内が届くので、指定された期限内に、対象の機器(ONU・ホームゲートウェイなど)をまとめて返送してください。

Q. 光コラボへ転用する場合も、撤去工事費や工事費残債はかかりますか?

同日に解約して設備を再利用する条件を満たす転用なら、撤去工事は発生せず撤去工事費もかかりません(免除条件に該当します)。ただし、開通時の工事費を分割払い中の場合、その残額の扱いは転用先の光コラボ事業者に確認が必要です(転用で自動的に消えるとは限りません)。


参照した公式情報

本記事の工事費・撤去工事費・免除条件・適用日は、NTT東日本・NTT西日本の公式情報を2026年7月24日に確認しています。「現役営業が相談者から聞いた事例」と記した部分は、私が受けた相談に基づく内容(相談者からの伝聞を含む)であり、全契約者に当てはまる統計ではありません。工事費の金額・適用条件は変更される場合があり、実際の請求は契約内容・住宅区分・現地条件によって異なります。解約・移転・乗り換えの前に、必ずNTT東日本・NTT西日本の公式サイトと契約画面で最新情報をご確認ください。

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