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2026年9月17日に始まる「auひかりプラス」は、いまのauひかりと何が違うのか。契約中の人は乗り換えるべきなのか。名前だけを見ると「auひかりに5Gが付いた新プラン」に見えますが、KDDIの発表資料を読むと、回線の種類・プロバイダ・ルーター・電話の仕組みまで違う別商品です。
この記事は、料金プランやエリアの一覧ではなく、すでにauひかりを契約している人が「自分は乗り換えるべきなのか」を判断できることに絞って書いています。提供開始前の公式資料(ニュースリリースとカタログ)をもとにしているので、確定していることと未発表のことを分けて書きます。
この記事でわかること
- auひかりプラスは既存のauひかりの「新プラン」ではなく、回線・プロバイダ・ルーター・電話が違う別商品であること
- 契約中の人が乗り換えると、今回比較した条件では月額が110円から968円上がること(期間限定の割引を除く)
- 解約扱いになった場合に発生する可能性がある費用(契約解除料・工事費の残額)と、公式にまだ書かれていないこと
- 乗り換えを検討できる2つのケースと、9月17日以降にどこへ何を確認するか
先に結論:契約中の人は、急いで乗り換える必要はありません
理由は3つです。既存のauひかりを終了する発表はなく、KDDIは発表会で「新規契約ではauひかりプラスを主に推奨するが、既存のauひかりが適している場面では並行して案内する」と説明していること(ケータイ Watchの発表会詳報)。月額が上がること(ルーターのレンタル料858円が必ず加算される。期間限定の割引を除く)。そして、既存契約からの乗り換えがどう扱われるか、公式資料に書かれていないこと(9月4日のニュースリリースにも8ページのカタログにも、契約中の人向けの記載がありません)。
自分がどれに当たるかは、次の表で見てください。
| いまの状況 | 判断 |
|---|---|
| 引っ越しの予定がなく、いまの回線に大きな不満がない | 継続。 乗り換えて追加料金なしで確実に得られるものは光障害時のバックアップ(当初は手動。auの電波(5G・4G LTE・WiMAX 2+)が届く住戸に限る)と2年契約だけで、今回比較した条件では月額は上がる(②) |
| 光回線が止まったときの備えがほしい | 9月17日以降に移行条件を確認してから、月額差と「当初は手動切り替え」の制約と比べる |
| 引っ越しで、移転工事の待ち時間が出る | 検討候補。 開通前から5Gで使える機能が既存契約者にもそのまま効く場面。ただし引っ越し先にauの電波(5G・4G LTE・WiMAX 2+)が届くことが前提(詳しくは⑤) |
| いまがちょうど更新期間(契約満了月〜翌々月) | 待つと、次に契約解除料なしで動けるのは3年後。それでも条件が出るまで待つ方を勧める(⑤) |
| マンションでVDSL方式(タイプV)を使っている | いまの建物では対象外。 auひかりプラスにVDSL方式のプランはなく、KDDIは既存のVDSLメニューを継続すると説明している。引っ越すなら、上の引っ越しの行を見る |
① auひかりプラスは「auひかり+5G」ではなく、回線から違う別商品です
一文で言うと、光回線を引ける家では普段は光回線を使い、光の開通前と障害時だけ5Gに切り替わるサービスです(光回線を使わず5Gだけで使う「ワイヤレス」というタイプもあります)。光回線と5G回線の両方につながる専用ルーター「Aterm HY01」(NECプラットフォームズ製・レンタル月額858円)が先に届き、auの電波(5G・4G LTE・WiMAX 2+)が届く場所なら、コンセントに挿した日からモバイル通信でネットが使え(電話はLTEの電波が届く場所で、いまの番号を引き継ぐ場合は番号の切り替えが済んでから)、光回線の工事が終わると手続きなしで光へ切り替わります。5Gと光を同時に使って速くする仕組みではありません。
既存のauひかりと、仕組みの面でどこが違うかを表にします。
| 項目 | auひかりプラス | 既存のauひかり |
|---|---|---|
| 使う光回線 | KDDIの光回線(タイプ1)、NTT東西の光コラボ回線(タイプ3)、5Gのみ(タイプ2・ワイヤレス)の3種類。住所や建物で決まる | auひかりの回線のみ(光コラボや5Gだけのタイプはない) |
| プロバイダ | BIGLOBE・So-net・@niftyの3社(2026年9月17日時点) | au one net・BIGLOBE・So-net・@nifty・@T COM・DTI・ASAHIネットなど |
| 宅内機器 | Aterm HY01(レンタル必須・858円)+別体のONU(光回線用の終端装置) | ホームゲートウェイ(レンタル料は月額に込み) |
| 内蔵Wi-Fi | Wi-Fi 7対応だが、6GHz帯はWi-Fiパック(770円)加入者のみ | Wi-Fiパック660円。10ギガ・5ギガ向けの現行機BL4000HMはWi-Fi 7・6GHz帯対応 |
| セキュリティ | ホームネットワークプロテクション(Wi-Fiパックに含まれる) | 各プロバイダのオプション(au one netの「安心ネットセキュリティ」など) |
| 固定電話 | 電話(K)=auの携帯電話網(LTE)の音声通話(VoLTE)を使う方式。Wi-Fiパックに含まれる | auひかり電話(770円) |
| スマホとのセット割 | auスマートバリュー・自宅セット割の対象。適用条件は「ネット+電話」=Wi-Fiパック(電話込み)を付けた構成(ワイヤレスは対象の料金プランのみ) | 同じく対象。適用条件は「ネット+電話」 |
| VDSL方式のマンション | 対応プランなし | タイプVとして提供中(KDDIは発表会で継続すると説明) |
| 契約期間 | 2年(契約解除料3,102円) | ずっとギガ得プランは3年(契約解除料4,730円。旧契約は16,500円の場合あり→③) |
| いまの機器・オプションの扱い | 未発表(既存契約からの移行に関する記載がない) | ― |
光障害時のバックアップは、提供開始時点では自動ではありません。ルーターの管理画面での設定変更・LANケーブルの抜去・再起動のいずれかが必要で、自動で障害を検知して切り替える機能は2026年度内にファームウェア更新で提供する予定とされています。また、停電でルーターへ電源が供給されないとネットも電話も使えない点は既存のauひかりと同じで、停電時の備えにはなりません。
プロバイダの行が、既存契約者にとっては一番の落とし穴です。auひかりプラスで選べるBIGLOBE・So-net・@nifty以外で契約している人(KDDI直営のau one netを含む)は、乗り換えるといまのプロバイダ契約をauひかりの契約としては維持できません。 メールアドレス・セキュリティソフト・サポート系のオプションなど、プロバイダに紐づくものは引き継げない場合がある前提で、いま何を使っているかを先に棚卸ししてください。メールアドレスを他のサービスのログインIDや二段階認証・パスワード再設定の受け取り先にしていて、そのアドレスを残さないなら、乗り換える前にその登録先を変えておきます(au one netのメールは、月額550円の「メール専用コース」に切り替えればアドレスを残せます)。回線に紐づくオプションも同じで、たとえばau HOMEはauひかりの解約で自動解約になり、登録した機器の情報がすべて削除されます(再契約は初期費用2,200円)。3社のどれかで契約している人も、auひかり用の契約がそのままプラスに移るとは限らないので、乗り換え先のプロバイダに確認が要ります。自分のプロバイダの確認方法と、プロバイダごとに何が違うかはauひかりのプロバイダの違いで整理しています。
マンションでVDSL方式(タイプV)を使っている人は、そもそもプラス側に対応プランがありません。KDDIは発表会で「既存のauひかりのVDSLメニューはそのまま継続する」と説明しているので、引っ越しの予定がなければ、これ以降の内容は該当しません。建物の配線方式と、G.fast方式(タイプG)への変更についてはauひかりマンションタイプGへの変更を参照してください。
② 無料期間を除けば月額は安くなりません|ルーター858円と6GHz帯の有料化
ネット料金の欄だけを見ると、auひかりプラスのホーム1ギガは5,720円、既存のずっとギガ得プランは5,610円と、大差がないように見えます。差が出るのは、その下に「ハイブリッドホームルーターのレンタル料 858円」が必須項目として加わるところです。市販のルーターに置き換えて外すことはできません。

公式サイトに載っている条件で並べます。既存側はずっとギガ得プランの1年目、au one netの口座振替割引を適用した公式表示額。プラス側はBIGLOBEの2年契約で、Wi-Fiパックの13か月無料など期間限定の割引を除いた金額です(いずれも税込。ユニバーサルサービス料などは除く)。
| 組み合わせ | ネット | ルーター | 電話 | Wi-Fi | 合計 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| ネットのみ・1ギガ | 既存 | 5,610円 | 込み | ― | ― | 5,610円 |
| プラス | 5,720円 | 858円 | ― | ― | 6,578円(+968円) | |
| ネットのみ・10ギガ | 既存 | 6,468円 | 込み | ― | ― | 6,468円 |
| プラス | 6,380円 | 858円 | ― | ― | 7,238円(+770円) | |
| ネット+電話+Wi-Fi・1ギガ | 既存 | 5,610円 | 込み | 770円 | 660円 | 7,040円 |
| プラス | 5,720円 | 858円 | Wi-Fiパック770円(電話込み) | 7,348円(+308円) | ||
| ネット+電話+Wi-Fi・10ギガ | 既存 | 6,468円 | 込み | 770円 | 660円 | 7,898円 |
| プラス | 6,380円 | 858円 | Wi-Fiパック770円(電話込み) | 8,008円(+110円) |
電話とWi-Fiまで含めると差は縮まります。プラス側のWi-Fiパック770円に固定電話(電話(K))の料金が含まれているためです。今回比較した条件では、どの組み合わせでもプラスの方が安くなる行はありません。 プラス側には新規申し込み時にWi-Fiパックが最大13か月無料になる割引があり、その期間だけは電話+Wi-Fiの行で既存を下回りますが、無料が終わると表の金額に戻ります。一方、既存側の金額は1年目のもので、ずっとギガ得プランは利用年数に応じてさらに下がる設計です。何年か契約している人なら、差は表より大きくなる場合があります。
Wi-Fiについても注意点があります。Aterm HY01はWi-Fi 7対応ですが、Wi-Fi 7の性能の柱である6GHz帯は、Wi-Fiパック(770円)に加入した人だけが使えます。 加入しなければ、Wi-Fi 7対応ルーターを借りていても5GHz帯と2.4GHz帯だけです。既存のauひかりでは、Wi-Fiパックは660円で、auスマートバリューなどの適用で割引があります。その割引の仕組みと「使っていないなら外す」判断はauひかりのホームゲートウェイ交換に書きました。
工事費は比較表に入れていません。既存の48,950円(35回払い)も、プラスの39,600円(1,650円×24回)も、それぞれ所定の条件を満たせば「初期費用相当額割引」で月々相殺される設計で、月額の比較には影響しないためです(プラス側の条件は、新規申し込みで光回線を開通し、割引期間中に解約しないこと。転用・事業者変更は対象外。既存契約からの乗り換えで適用されるかは質問5で確認します)。ただし途中でやめると残額が一括請求される点は、次の節で扱います。
③ 契約は2年に短くなりますが、工事費の縛りは残ります
auひかりプラスの契約期間は2年で、契約解除料は3,102円です。既存のずっとギガ得プランの3年・4,730円(旧契約は16,500円の場合あり。この節の後半で説明します)より短く、安くなります。これは乗り換えで確実に得られるものの1つですが、2点補足が要ります。
1つ目は、2年契約の起点が光回線の工事日ではなく、5G通信の開通日が属する月であることです。その月が「契約開始月」、翌月が2年契約の1か月目で、以後2年単位で自動更新されます。工事待ちの期間も契約期間として消費されます。
2つ目は、工事費39,600円の24回払いが、解約すると残額一括になることです。「初期費用相当額割引」は光回線開通月の翌月から最大24か月、毎月1,650円を割り引く形で工事費を相殺しますが、割引期間中に解約すると割引はそこで止まり、残った分割分は最終請求月に一括で請求されます。契約解除料3,102円が安くても、工事費の残額が別に発生する構造は既存のauひかりと同じです。
既存のauひかり側で発生する可能性がある費用も整理しておきます。乗り換えが解約扱いになった場合の話で、契約変更扱いなら変わる可能性がありますが、そこは未発表です。
- 契約解除料 4,730円(ずっとギガ得プランで、2022年7月1日以降に申し込んだ場合)。2022年6月30日以前に申し込んだ契約は16,500円で、2025年7月以降に更新を迎えたときから4,730円に下がります。 自分がどちらかは、申し込み日・2022年7月以降にプラン変更をしたかどうか・直近の更新月で決まり、au one net以外のプロバイダでは条件が一部異なります(判定の詳細はauひかりの撤去費用の契約解除料の節)。いずれも契約満了月・翌月・翌々月の3か月間は不要。自分の更新期間は、毎月の請求書かMy auで確認できます
- 工事費の残額の一括請求(35回払いが終わっていない場合)
- 撤去工事費は「希望した場合のみ」。 光ケーブルを撤去せずそのまま残せば0円です。希望した場合は申し込み時期などで31,680円か11,000円に分かれ、判定にはコツがあります。auひかりの撤去費用で詳しく書いています
自分の契約で契約解除料・工事費の残額がいくら残っているかは、解約金シミュレーターで計算できます。
ここで1つ、カタログに気になる記載があります。ホームタイプを申し込む際に「弊社サービス回線が設置されている場合、その回線を流用してご利用いただくことがあります」という一文です。すでにauひかりの光ケーブルと光コンセントがある家では、新規の引き込み工事を省ける可能性を示唆しています。ただし、その場合に工事費39,600円がどうなるかは書かれていません。工事が短くなることと、工事費が減ることは別なので、ここは確認項目に入れています。
④ 固定電話は仕組みが変わります|番号の引き継ぎは条件つきです
auひかり電話を使っていない人は、この節を飛ばして⑤へ進んでください。
auひかりプラスの固定電話は「電話(K)」という名前で、Wi-Fiパック(770円)の中に含まれます。既存のauひかり電話(770円)と料金は同じですが、電話(K)はauの携帯電話網(LTE)の音声通話(VoLTE)を使う方式で、光回線を使う従来の電話とは仕組みが違います。だからauのLTEの電波が届く場所なら、光回線の工事前から電話が使えるわけです(いまの番号を引き継ぐ場合は、番号の切り替えが済んでからです)。
確認すべき違いは2つです。
- 番号の引き継ぎは条件つき。 ルーターのスタートガイドには「KDDIの電話サービスで利用中の番号を継続する」区分があり、その場合は工事日当日から使えるとされています。一方でカタログは「一部の電話番号・電話機は引き継げない」とし(ホームテレフォンやドアフォン付きの電話機は使えない場合や宅内工事が要る場合があり、ISDN専用の電話機は使えなくなります)、auひかり電話を2契約(2回線)している場合、電話(K)では1回線になります。 2つ目の番号がどう扱われるかは、申し込み前に確認が要ります。いまの番号を継続する場合は番号ポータビリティ手数料2,200円がかかります。いまのauひかり電話の番号がこの区分で引き継げるかは、番号を失うと取り返せないので、申し込み前に必ず確認する項目です(確認先は⑤)
- 緊急通報で通報先に伝わる情報が違う。 既存のauひかり電話から110番・119番・118番にかけると、契約者の住所・氏名・電話番号が通報先に通知されます(119番は一部地域を除く)。電話(K)では代わりに070から始まる緊急通報専用の番号と、おおよその発信場所が通知されます(これも119番は一部地域を除く)。なお、自治体の緊急通報サービスや、あんしん電話などの自動通報装置を使っている場合は電話(K)に申し込めません(この点はauひかり電話も同じです)
NTT東西の光コラボ回線を使うタイプ3では「電話(N)」という別の電話サービスも提供され、電話(N)を選ぶとWi-Fiパックに含まれる迷惑電話発着信ブロックと着信転送が使えません。固定電話を解約するとどうなるか、電話の種類ごとの整理は固定電話を解約するとどうなるかにまとめています。
⑤ 乗り換えを検討できる人と、9月17日以降にどこへ何を確認するか
公開されている条件で見て、私が乗り換えを検討できると考えるのは次の2つのケースです。これから新規で契約する人は、この記事の対象ではありません。
- 引っ越しで、auひかりの移転工事を待つことになる人。 開通前から5Gで使えるという機能が、既存契約者にもそのまま効く場面です。ただし2つ条件があります。1つは、引っ越し先にauの電波(5G・4G LTE・WiMAX 2+)が届くこと。5Gが届かなくてもネットは4G LTEやWiMAX 2+で使えます(電話(K)はLTEが必要)が、サービスエリア内でも地下や高層階など電波の届かない場所では使えず、このエリアはauスマホのエリアとは別です。申し込む前にKDDIのエリアマップで引っ越し先を確認し、届かないか判断できないなら、開通前のモバイル通信は当てにせず「光の工事までネットも電話も使えない」前提で判断します。もう1つは費用で、ずっとギガ得プランは「引っ越し先でauひかりを継続する場合に限り」契約解除料がかかりません。プラスへの乗り換えが解約扱いの場合は、移転工事の待ち日数と、契約解除料(③)+工事費の残額+番号の切り替えが済むまで旧契約を残す期間の両方の月額を天秤にかけることになります
- 1ギガを契約していて、更新期間に入っていて、工事費の分割も終わっていて、6GHz帯を活かせる端末を揃えていて、auの電波(5G・4G LTE・WiMAX 2+)が届く住戸の人。 契約解除料と工事費の残額がかからず、得るものが実際に使える状態です。ただし契約解除料がかからないのは旧回線の解約が更新期間(3か月)に収まる場合なので、新しい回線の開通(番号を引き継ぐなら番号の切り替え)までの期間を見込んで、更新期間の早いうちに申し込む必要があります。カタログでは申し込みから利用開始までの目安を2か月としつつ、状況により遅れる場合があるとしています。開通が更新期間に間に合わなければ契約解除料(③)がかかる前提で判断します(解約+新規扱いなら、旧回線を止めるまでの重複月額が別にかかります)(10ギガ・5ギガの人は現行機BL4000HMで既に6GHz帯を使えるので、得るものになりません。プロバイダ・メール・電話番号の扱いは別途確認が要ります)。それでも今回比較した条件では月額が上がる(②)ので、障害時のバックアップにその差額を払う価値があるかで決めます
いまがちょうど更新期間の人は、待っているあいだに更新期間を過ぎると、次に契約解除料なしで動けるのは3年後になります。それでも私は、条件が分からないまま乗り換えるより、待つ方を勧めます。乗り換えて追加料金なしで確実に得られるものが「手動のバックアップ(auの電波(5G・4G LTE・WiMAX 2+)が届く住戸に限る)」と「2年契約」だけで、今回比較した条件では月額が上がる(②)からです。

乗り換えを考える人は、9月17日以降に、次の質問を窓口へ投げてください。 5つとも、この記事を書いている時点では、公式資料だけでは自分の契約についての答えが出ません。KDDIのカタログには「契約変更・契約解除はご契約プロバイダへ申告」とあるので、いまの契約について聞く先はいまのプロバイダ、プラスの申し込みについて聞く先は乗り換え先のプロバイダ(BIGLOBE・So-net・@niftyのいずれか)です。
いまのプロバイダに聞くこと
- 「auひかりプラスへ乗り換える場合、契約変更扱いですか、解約+新規扱いですか」
- 「契約解除料と工事費の残額は、解約扱いでも契約変更扱いでも、免除されますか、それとも請求されますか」
- 「メール・オプションと、au HOMEなどの回線オプションはどうなりますか」
乗り換え先のプロバイダに聞くこと
- 「auひかり電話の番号を、電話(K)へそのまま移せますか(2契約なら両方とも)。いま使っている電話機はそのまま使えますか。手数料はかかりますか」
- 「いまの光ケーブルを流用する場合、工事費39,600円はどうなりますか。初期費用相当額割引は適用されますか。申し込む構成でauスマートバリュー・自宅セット割の条件(ネット+電話)を満たしますか。登録はし直しが要りますか」
答えが出たあとの動き方も、質問ごとに決めておきます。
| 質問 | 答えがこうだったら | どう動くか |
|---|---|---|
| 1 | 解約+新規扱い | ③の費用(契約解除料・工事費の残額)が発生する前提で、2〜5の答えと合わせて総費用を出してから判断する |
| 1 | 契約変更扱い | いまの回線・電話がいつ止まるか(新しい回線の開通・番号の切り替えより先に止まらないか)を確認し、先に止まるなら、その間はネット・電話が使えない前提で判断する。旧回線の工事費の残額の扱いは質問2の答えで確認する |
| 2 | 免除なし | 更新期間まで待つか、費用込みで判断する。更新期間に解約を収めるなら、新しい回線の開通(番号を引き継ぐなら番号の切り替え)までの期間を見込んで申し込む。間に合わなければ契約解除料(③)がかかる |
| 3 | メールが終わる | 残すなら別契約にする(au one netはメール専用コース550円)。残さないなら、乗り換える前にログインID・二段階認証・パスワード再設定の登録先を変え、サーバー上に残っている過去のメールや連絡先で必要なものは解約前にパソコンなどへ保存する |
| 3 | 有料のメール・オプションが別契約として残る | 使わないものは解約する(残すと決めたメールの別契約は解約しない)。旧回線の解約後の請求にも、使わないものが残っていないか確認する |
| 3 | セキュリティ・サポートのオプションが引き継げない | 乗り換え先で同じ役割のものがあるか確認し(プラスのホームネットワークプロテクションはWi-Fiパックに含まれる)、足りなければ見送る |
| 3 | au HOMEが自動解約になる | 登録している機器の情報を控えたうえで、乗り換え後に再契約する(初期費用2,200円)か、au HOMEを優先して見送る |
| 4 | 番号(2契約なら2つ目)が移せない/電話機が使えない | 番号や電話機を優先するなら申し込まない。番号を他のサービスの連絡先や本人確認に登録しているなら、乗り換える前に登録先を変える |
| 4 | 電話機を使うのに宅内工事が要る | 工事費と工事までの期間を確認してから申し込む |
| 5 | 初期費用相当額割引が適用されない | 回答された工事費(光ケーブルの流用で減る場合はその額)を総費用に足して判断する |
| 5 | 申し込む構成がセット割の条件を満たさない | Wi-Fiパック(電話込み)を付けた構成に変えるか、スマホ側の割引を失う前提で総費用を出す |
| 5 | セット割の登録し直しが要る | 申し込みと同時に登録し直す(対象サービスが開通前や手続き中でも登録でき、登録がないと割引は適用されない) |
どの答えでも共通なのは、同じ住所で使い続けるなら、いまの回線・電話は、新しい回線でネットが実際につながり(光回線を引くタイプでは、工事前のモバイル通信でつながっただけでは足りず、光回線の開通後に確かめます)、電話を引き継ぐなら番号の切り替え後に発着信できることを確かめるまで、自分から止めないことです。確かめたあと、解約+新規扱いなら旧契約は自分で解約します(契約変更扱いのときの止まり方は質問1で確認します)。引っ越しで旧居の回線を使わなくなる場合は、番号を引き継ぐなら番号の切り替えが済むまで、引き継がないなら引っ越しに合わせて解約します。カタログでも、他社のサービスから切り替える場合について、電話以外の旧サービスは電話(K)に切り替わったあとに解約する順序が案内されています(既存のauひかりからの移行の順序は未発表なので、同じ考え方で安全側に倒しています)。メールアドレスを残すために使う別契約は解約しません。
この5つに答えが揃ってから判断しても遅くはありません。既存のauひかりを終了する発表はないので、上で書いた更新期間の人を除けば、待つことで費用面で失うものは基本的にないからです。
私なら、いまのauひかりのまま9月17日以降の情報を待ちます
私が個人でauひかりを契約している立場なら、いまは動きません。乗り換えて追加料金なしで確実に手に入るものが「光障害時の手動バックアップ(auの電波(5G・4G LTE・WiMAX 2+)が届く住戸に限る)」と「2年契約」だけで、その代わりに今回比較した条件では月額が上がり(②)、解約扱いなら契約解除料と工事費の残額が発生する可能性があり、プロバイダによってはメールアドレスを残すのに別契約が要るからです。
一方で、KDDIは新規契約でauひかりプラスを主に案内する方針を示しています。自動切り替えのファームウェアが出て、既存契約者向けの移行条件が公開されれば、判断材料が増えます。いま急ぐ必要がない、というだけで、永久に関係がない話ではありません。 更新期間が来るたびに、そのときの条件で見直せば十分です。
まとめ
- auひかりプラスは、回線・プロバイダ・ルーター・電話の方式が違う別商品。既存のauひかりを終了する発表はなく、KDDIは並行して案内すると説明している
- 契約中の人が乗り換えると、今回比較した条件では月額が110円から968円上がる(期間限定の割引を除く)。解約扱いなら契約解除料(更新期間外。金額は申し込み時期と更新の有無で決まる→③)と工事費の残額が発生する可能性がある
- 乗り換えを考えるなら、9月17日以降に、いまのプロバイダと乗り換え先のプロバイダへ5つの質問をしてから決める
まずは、自分の更新期間(毎月の請求書かMy au)と、工事費の分割が何回残っているか(請求明細)を見ておいてください。それが分かっていれば、9月17日以降に条件が出そろったときに、その場で判断できます。
参照した資料
- KDDI「光回線とau 5G回線を融合したインターネットサービス「auひかりプラス」を提供開始」(2026年9月4日ニュースリリース)
- KDDI「インターネット総合カタログ(auひかりプラス)」(PDF・2026年8月13日時点の情報)
- KDDI「ハイブリッドホームルーター」「電話サービス〈電話(K)〉」
- ケータイ Watch「KDDI、固定インターネット「auひかりプラス」 5G対応で災害時も“切れない”ネット環境を提供」(2026年9月4日・発表会の質疑応答)
- au「ずっとギガ得プラン(ホーム1ギガ)」「ずっとギガ得プラン(ホーム10ギガ・5ギガ)」「Wi-Fiパック(内蔵無線LAN)」「auひかり電話」「他社プロバイダ一覧」
いずれも2026年9月5日に確認しています。
確認日:本記事の料金・適用条件・機器仕様は、KDDIおよびauの公式情報を2026年9月5日に確認しています。auひかりプラスは2026年9月17日提供開始で、提供開始前の発表資料をもとに書いています。
比較条件:既存のauひかりの月額はずっとギガ得プランの1年目・au one netの割引適用時の公式表示額、auひかりプラスはBIGLOBE・2年契約の割引前の金額です。プロバイダ・年数・割引の条件により異なります。
未発表事項:既存のauひかりからauひかりプラスへの移行の扱い(契約変更か解約か、契約解除料・工事費の残額の免除、いまの機器・オプションの扱い)は執筆時点で公式に案内されていません。auひかり電話の番号については、ルーターのスタートガイドに「KDDIの電話サービスの番号を継続する」区分がありますが、auひかり電話からの移行に適用されるかは契約プロバイダにご確認ください。制度・料金は変更される場合があるため、最新の情報は各社公式サイトでご確認ください。

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