auひかりマンション「タイプGなのにV契約」とは?G契約への変更方法と注意点【2026年】

タイプGなのに100Mbpsのまま?auひかりマンションV契約からG契約への見直しポイントを示すアイキャッチ画像 プロバイダ・速度

執筆:現役の通信業界営業マンプロフィール・情報の扱いについて →

「マンションでauひかりを使っているけど、なんだか遅い」——その原因、あなたのマンションの「タイプ」かもしれません。auひかりのマンションタイプには、お得プランなら回線の月額料金を変えずに最大速度を引き上げられる「タイプG(G契約)への変更」という、訪問工事なしで申し込める仕組みがあるのですが、これを知らないまま放置している契約者を、現場で何度も見てきました。

この記事では、検索すればすぐ分かる料金プランの一覧や提供エリアの説明はあえてせず、「すでにauひかりマンションを使っている人が、知らないまま損している部分」に絞ります。自分のマンションが何タイプなのかの確認方法から、「タイプG(V契約)」という一番もったいない状態の見抜き方、変更前に知っておきたい注意点まで、順番にお話しします。


この記事でわかること

  • auひかりマンションは「タイプ」で最大速度が決まっていて、自分では選べないこと
  • 自分のマンションが何タイプかを確認する方法
  • 「タイプG(V契約)」のまま放置していると、同じ料金で速くできるチャンスを逃していること
  • G契約に変更する前に知っておきたい注意点(上り速度・プロバイダ・料金プラン)

auひかりマンションは「タイプ」で最大速度が決まる——まず自分の契約を確認する

auひかりのマンションプランには、タイプG・タイプV・都市機構・都市機構G・タイプE・タイプF・ギガ・ミニギガと、実は8つもの種類があります。そして重要なのは、どのタイプになるかは建物に導入された設備で決まっていて、契約者が自分で選ぶことはできないという点です。

たとえば「タイプV」は、建物の共用部までは光ファイバーですが、そこから各部屋までは既存の電話線を使うVDSLという方式です。このため最大速度は上下とも100MbpsKDDIの説明事項にタイプ別の速度一覧があります)。同じauひかりでも、戸建てプランや光配線方式のマンション(ギガ・ミニギガなど)の1Gbpsとはまったく別物です。

auひかりマンションの主なタイプ別最大速度の比較表。タイプVとタイプG(V契約)は上下とも最大100Mbps、タイプG(G契約)は下り最大664Mbps・上り最大166Mbps、ギガ/ミニギガは最大1Gbps

「auひかり=速い」というイメージで契約したのに思ったほど速度が出ない——現場で受ける相談の中には、回線の障害や品質ではなく、契約している配線方式と期待とのずれが原因になっているケースがあります。

現役営業の現場から: 私が実際に見たことがあるのは、回線の切り替えを提案する場面で、販売側が「最大100Mbpsのタイプになる」という具体的な説明をしないまま、仕組みをよく分かっていないお客様を契約へ誘導していたケースです。切り替えで速度が落ちる可能性には、最後まで触れられていませんでした。もちろん丁寧に説明する担当者もいますが、説明されるのを待つのではなく、「この建物は何タイプですか?」と自分から確認するのが確実です。

自分のタイプを確認する方法は主に3つあります。

  • My auの契約内容照会:「インターネット・電話」→契約中のコース名に「マンション タイプV」「マンション タイプG」などと表示されます
  • 請求明細・契約時の書類:プラン名の記載を確認します
  • 宅内の機器:壁の電話線コンセントから「VDSLモデム」という機器につながっていればVDSL方式です。ただし、後述する「タイプG(V契約)」も同じVDSLモデムを使い続けるため、機器を見ただけでは契約の種類までは区別できません。正確な確認はMy auで

確認できたら、表示されたコース名によって次の一手が変わります。

  • 「マンション タイプV」 → 建物の設備がまだ高速化に対応していない可能性が高い状態です。次のセクションで仕組みを押さえたうえで、記事後半の「個人的な見解として」を参考にしてください
  • 「マンション タイプG(V契約)」 → この記事の本命です。次のセクションをそのまま読み進めてください
  • 「マンション タイプG(G契約)」 → すでに変更済みです。それでも遅いと感じるなら、ホームゲートウェイやWi-Fi環境のほか、棟内の配線条件や利用時間帯など、タイプ以外の要因を切り分けて確認してみてください(ホームゲートウェイの世代確認は、記事後半で紹介する関連記事で解説しています)

タイプGの「V契約」と「G契約」の違い——申し込まないと100Mbpsのまま

ここがこの記事で一番お伝えしたいポイントです。

タイプVのマンションでは、共用部の設備がG.fast(ジーファスト)という高速な規格に対応した機器へ置き換えられることがあります。設備が置き換わった建物では、それまでタイプVだった契約は「タイプG(V契約)」へ自動的に移行します。

「自動的にタイプGになったなら、速くなったんでしょ?」——そう思いますよね。ところが違うんです。

自動移行後の「V契約」は、サービス内容がタイプVと同じ。つまり最大速度は100MbpsのままですマンションタイプG(V契約)・公式)。建物の設備は下り最大664Mbpsに対応しているのに、「G契約」への変更を自分で申し込まない限り、100Mbpsのまま使い続けることになります。

タイプVからタイプG(V契約)への自動移行と、申し込みが必要なタイプG(G契約)への変更を示す移行イメージ図。自動移行だけでは速くならない

そして料金です。G契約の月額料金は、2年単位の自動更新がある「お得プラン」を選べばV契約(タイプV相当)と同額です(au one net・16契約以上の物件で月額4,180円。8契約以上の小規模物件では金額が異なります)。

つまり、設備がG.fast対応済みのマンションであれば、月額料金を変えずに、最大速度の理論値が下り6倍以上(100Mbps→664Mbps)の契約に変更できるということです。もちろんベストエフォート型なので実測がそのまま6倍になるわけではありませんが、条件に問題がなければ「同じ回線月額で選べる高速側の契約を、申し込んでいないから使えていない」状態になっている可能性があり、一度確認する価値は十分あります。

現役営業の現場から: 「タイプG」と契約書に書いてあるので速いプランだと思い込んでいたら、実際は「V契約」のままだった——という方を現場で何度も見てきました。私が相談を受けた範囲では、KDDIから設備更新の案内が届いていても、「何かの勧誘だろう」と読まずに捨ててしまっていた方が少なくありませんでした。My auでコース名の後ろに(V契約)とついていないか、一度確認してみる価値はあります。

G契約への変更手順と費用

変更の申し込み先はプロバイダによって異なります。

  • au one net:My auの「契約内容の確認・変更」から速度変更を申し込み
  • @nifty・So-net・BIGLOBE:各プロバイダの窓口から申し込み

なお、My auや各プロバイダの手続き画面にタイプGへの変更リンクが表示されない場合は、建物の設備がまだG.fast未導入であるほか、対応外のプロバイダを利用している、またはギガ・ミニギガ・タイプE・タイプFなどそもそも変更対象外のタイプである可能性があります(申込手順・公式)。設備未導入の場合、契約者側から設備更新を申し込むことはできません。今後KDDIによる設備更新が行われ、その建物が対象になった場合は、タイプG(V契約)へ自動移行します。

V契約からG契約への変更手続きの流れ。申し込み、約1週間で機器到着、自分でつなぎ替え(訪問工事なし)、電源を入れた翌日に切り替え完了の4ステップ

申し込むと、G.fast対応の宅内機器(モデムとホームゲートウェイ)が約1週間で届きます。KDDIの案内では、工事業者の訪問はなく、自分で機器をつなぎ替えると電源を入れた翌日から新しい契約に切り替わる、とされています(速度変更の手続き方法・公式)。

機器交換にあたっては、実務面の注意点も公式に案内されています。

  • 交換後はホームゲートウェイとモデムの2台構成になるため、電源コンセントが2口必要
  • 切り替え後はWi-Fiの再設定(スマホ・PC・家電の再接続)が必要
  • 旧機器は使えなくなるため返却が必要
  • 旧型の無線LANカードを利用中の場合、速度変更前に解約が必要なことがある

費用については、KDDI公式の速度変更案内では、BL902HW・BL172HVという旧世代のホームゲートウェイを利用中の場合に機器交換手数料3,300円が案内されています(出典は上記の手続き方法ページ。機種名は本体側面のラベルで確認できます)。実際の請求条件は申込画面で確認してください。


G契約に変更する前に知っておきたい3つの注意点

ここまで読むと「今すぐ変更しなきゃ」と思うかもしれませんが、申し込む前に確認しておきたい点が3つあります。良い話だけしてもフェアではないので、正直に書いておきます。

① 「664Mbps」は下りだけの数字——建物によっては最大100Mbpsでの提供になる場合がある

G契約の最大速度は下り664Mbps・上り166Mbpsと非対称で、しかも下り上り合計830Mbpsを分け合うベストエフォート型です。上りはV契約の100Mbpsから166Mbpsへの向上にとどまるため、大容量ファイルのアップロードやクラウドバックアップが中心の人は、「1ギガ回線」のイメージで期待しすぎないほうがいいでしょう。

さらにKDDIの説明事項には、他社の同一規格設備による干渉や、部屋までの棟内配線距離によっては、G契約でも技術規格上の速度が下り最大100Mbps/上り最大100Mbpsでの提供になる場合があると明記されています。回線の月額料金だけを比べればお得プランでは原則同額ですが、後述するプラン変更や付帯サービスの終了、機器交換の手間は生じます。少なくとも「変更すれば必ず664Mbpsになる」わけではないことは知っておいてください。

② 対応プロバイダは4社だけ

G契約に対応しているのは、2026年7月時点でau one net・@nifty・So-net・BIGLOBEの4社のみです。それ以外のプロバイダで契約している場合、現時点ではG契約への変更ができません。自分のプロバイダがどこかは、請求元や契約書類で確認できます。

③ 「同じ料金」になるのはお得プラン(2年自動更新)——お得プランAの人は付帯サポートが終了する

V契約と同額になるのは、2年単位で自動更新される「お得プラン」を選んだ場合です。契約期間の縛りがない「標準プラン」を選ぶと月額料金は1,210円高くなります。更新期間以外の解約には契約解除料がかかる場合があるため、近々引っ越しや乗り換えの予定がある人は、変更のタイミングを考えたほうがいいでしょう。

もう一つ見落としやすいのが付帯サービスです。タイプVで「お得プランA」を契約していた人は、G契約への変更に伴い自動的に「お得プラン」へ切り替わり、お得プランAに無料で付いていた「おうちトラブルサポート」(水回り・鍵などの駆けつけサービス)はいったん解約になります速度変更の手続き方法・公式)。ただし使えなくなるわけではなく、必要な場合は月額440円で別途申し込んで継続できます。「無料付帯から有料オプションに変わる」という理解が正確です。使っている自覚がある人は、この440円を払ってでも続けるかを変更前に考えておいてください。

現役営業の現場から: 私が見てきた販売・相談の現場では、速度変更のような「今の契約の中身を良くする手続き」が、新規契約と違って売り手側から積極的に案内されるケースは多くありませんでした。誰かが教えてくれるのを待つのではなく、契約内容は自分で定期的に見直す——これはauひかりに限らず、どの通信サービスでも同じだと感じています。

なお、速度を見直すならホームゲートウェイの世代やセット割の条件もあわせて確認するのがおすすめです。ホームゲートウェイの機種の見分け方・交換方法も含めて、関連記事「auひかり電話を解約するとセット割はどうなる?auひかりの見直しポイント」で解説しています。


個人的な見解として

私が個人でauひかりのマンションタイプを契約していて、設備がG.fast対応済みなら、お得プランの契約期間、建物ごとの最大速度、おうちトラブルサポートの終了、機器交換の条件——この記事で挙げた注意点を確認したうえで問題がなければ、G契約への変更を迷わず申し込みます。 月額が変わらず、工事の立ち会いも不要。ここまで条件の揃った見直しは、通信契約ではかなり珍しい部類だと思います。

一方で、そもそも建物の設備がG.fastに対応していない(タイプVのまま自動移行の対象になっていない)場合は、契約者側でできることは限られます。その場合に「他社の光回線に乗り換えれば必ず速くなる」とは言いません。乗り換え先も同じVDSL方式なら結果は大きく変わらないからです。建物にどの回線のどの配線方式が入っているかを確認したうえで、光配線方式のサービスが引ける場合にはじめて乗り換えを検討する、という順番が現実的だと思います。

いずれにしても、まずやるべきことは一つです。My auを開いて、自分の契約が「何タイプ」で、「V契約」の文字がついていないかを確認すること。 数分で終わります。


まとめ

  • auひかりマンションはタイプで最大速度が決まる:タイプV(VDSL)は上下とも最大100Mbps。タイプは建物の設備次第で、自分では選べない
  • 「タイプG(V契約)」は要注意:設備更新で自動移行しても速度は100Mbpsのまま。お得プランなら同じ月額料金で、下り最大664MbpsのG契約に変更できる
  • 変更前の確認ポイント:664Mbpsは下りのみの数字で、建物の配線状況によっては最大100Mbpsでの提供になる場合もある/対応プロバイダはau one net・@nifty・So-net・BIGLOBEの4社のみ/同額になるのは2年自動更新のお得プランを選んだ場合で、お得プランAの人は「おうちトラブルサポート」が解約になる(継続は月額440円)

これから契約する方も、すでに契約している方も、まずは自分(の建物)が何タイプなのかを確認するところから始めてみてください。


参照した一次情報(公式サイト)

本記事の料金・速度・手続き方法は、KDDIの公式情報を2026年7月16日に確認しています。「現役営業の現場から」と記した部分は私の実務経験に基づく事例であり、全契約者に当てはまる統計ではありません。設備の導入状況・キャンペーン・手続き方法は変更される場合があるため、申し込み前に各社公式サイトと契約画面で最新情報をご確認ください。

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