執筆:現役の通信業界営業マン(プロフィール・情報の扱いについて →)
「@nifty光を契約したときに『Wi-Fiルーター無料』と言われた。今も無料だと思っている」——ですが、その無料には期限があり、今は月550円払っているかもしれません。この記事では、料金プラン一覧やエリアの説明はしません。回線契約はそのままに、使っていない(または無料期間が切れた)Wi-Fiルーターのレンタルだけを解約・返却する手順と、買い替えの判断にしぼって解説します。
先に結論: @nifty光のWi-Fiルーターレンタルは、回線契約を残したまま、これ単体で解約できます。 手続きは「@nifty レンタルサービス」の利用者メニュー →「サービス解除」から。ただし利用開始月から24カ月以内の解除には契約解除料5,000円(不課税)がかかるので、まず自分の契約開始月を確認するのが先です。解約後は解除月の翌月20日までにレンタル商品一式を返却します(返却方法は完了メールで案内され、集荷後の検品をもって完了)。
この記事でわかること
- 「無料ルーター」がいつから月550円になるのか、自分の無料期間の確認方法
- 回線を止めずにレンタルだけを解約する具体的な手順と、返却の流れ
- 解除料5,000円を「今すぐ払って解約」と「区切りまで待つ」のどちらが安いかの見分け方
- 借り続けるか、市販ルーターに買い替えるかの損益分岐
その「無料」はいつ切れる?月550円と解除料5,000円の仕組み
@nifty光の「@nifty Wi-Fiルーターレンタルサービス」には、契約者が見落としやすい点が3つあります。
1つ目は、無料なのは最初だけだということ。 このレンタルは「最大12カ月間無料(開通月+11カ月間)」の特典付きで案内されることが多く、その場合は13カ月目から月550円(500円税抜)が自動的にかかり始めます。利用者メニューから解除しない限り、有料のまま継続します(公式・レンタルサービス)。なお、無料特典の対象でない場合は利用開始時から月550円です。自分がどちらかは契約書面で確認してください。
2つ目は、無料期間の長さが人によって違うこと。 無料月数は申込時期や窓口のキャンペーンによって異なります。そのため、自分の無料期間がいつ終わるのかは、契約書面「@nifty ご契約内容のご案内」で確認するのが確実です。確認方法は会員ページ「My @nifty」または@niftyサポートで案内されています。
3つ目は、回線契約とは別に最低利用期間があること。 レンタルは、利用開始月から24カ月目の月末までが契約期間で、この期間内に解除すると契約解除料5,000円(不課税)がかかります。2年ごとに自動更新されるタイプではなく、「開始から24カ月まで」の一区切りです(公式FAQ・解除方法)。

現役営業の現場から: 市販のWi-Fiルーターを持っているのに、レンタルも借りたままだった——私が相談を受けた範囲でも、こうしたケースは何度かありました。棚の上に使っていないルーターが眠っているのに、毎月550円のレンタル料が引かれ続けている状態です。まずは自分がこのレンタルを契約しているかどうか、My @niftyで確認してみてください。
解除料5,000円がかからないタイミングの調べ方
「今解約すると解除料がかかるのか」は、次の順で確認できます。
- My @niftyにログインし、「@nifty ご契約内容のご案内」を開く
- 「@nifty Wi-Fiルーターレンタルサービス」の利用開始月を確認する
- その月から24カ月目の月末を数える。そこを過ぎていれば、解除料なしで解約できます
利用開始月がすぐに分からない場合は、後述の窓口で契約状況を確認してから判断してください。なお、レンタル料は日割り計算されません(公式)。月の途中で解除しても、その月は満額かかります。
解約するなら「今すぐ」か「解除料が消えるまで待つ」か
ここが、この記事でいちばん大事な判断です。レンタルをやめると決めたとき、解除料5,000円を払って今すぐ解約するのと、24カ月の区切りまで待って解除料をゼロにするのと、どちらが安いかは「残りの有料期間」で変わります。「解除料はもったいないから待とう」と考えて、かえって高くつくことがあるからです。
- 今すぐ解約する費用:5,000円
- 解除料が消えるまで待つ費用:残りの有料月数 × 550円
※この比較は、すでに代わりのルーターを持っている人、またはどちらの時期に解約しても最終的に同じ市販ルーターを買う人が「解約する時期」だけを比べる計算です(市販機の購入代はどちらでも共通なので除いています)。「残りの有料月数」は、日割りがないので今月分は共通費用として除き、翌月から24カ月目までに新たに払う月数で数えると誤差が出ません。
分岐点は約9カ月です(5,000円 ÷ 550円 ≒ 9.1カ月)。

| 解除料が消えるまでの残り(有料月) | 今すぐ解約(5,000円) | 待つ(550円×残り月) | 安いのは |
|---|---|---|---|
| 残り12カ月 | 5,000円 | 6,600円 | 今すぐ解約 |
| 残り10カ月 | 5,000円 | 5,500円 | 今すぐ解約 |
| 残り9カ月 | 5,000円 | 4,950円 | 待つ(ほぼ互角) |
| 残り6カ月 | 5,000円 | 3,300円 | 待つ |
つまり、やめると決めていて、有料期間が残り10カ月以上あるなら、5,000円を払って今すぐ解約した方が安くなりやすいということです。「解除料を避けたい」と待っているうちに、550円×月数で解除料以上を払ってしまうケースがあります。まだ無料期間中の人は、残りの無料月ぶんは0円なので、無料が切れたあとの有料月だけで数えてください(自分の契約開始月・無料期間が分からないときは、先に窓口で確認を)。
なお、「待つ」と決めた場合は、解除料がなくなる月(利用開始月から24カ月目の翌月)にカレンダー通知を入れておくのがおすすめです。区切りを過ぎても解約を忘れると、そのまま月550円が続いてしまい、待った意味がなくなります。
回線はそのまま、レンタルだけ解約・返却する手順
「レンタルを解約したらインターネットが使えなくなるのでは?」と不安になる方がいますが、Wi-Fiルーターのレンタルと、回線(光の契約)は別物です。 レンタルだけを解約しても、回線契約はそのまま残ります。ただし、Wi-Fi機能がレンタル機に依存している場合は、解約前に代わりのWi-Fi環境(市販ルーターなど)を用意しておく必要があります。
解約と返却の流れ:
- 「@nifty レンタルサービス」ページの利用者メニューを開く
- 「サービス解除」から手続きする(公式FAQでは、この利用者メニューからの手続きが案内されています)
- 解除受付完了メールが届く。返却方法(集荷)の案内はこのメールに記載される
- 解除月の翌月20日までに、レンタル機一式を返却する。返却完了は、発送した時点ではなく「集荷後の検品」をもって確定します(公式FAQ)。期限直前の集荷にならないよう、余裕を持って手続きしましょう
- 返却が期限を過ぎると未返却違約金が発生します。金額は解除受付完了メールの案内を確認し、不明な場合は@niftyへ問い合わせてください
返却で注意: 返却するのは「@nifty Wi-Fiルーターレンタルサービス」の機器だけです。回線を使うために必要な機器(NTTのONUやホームゲートウェイ=壁から来ている装置)まで一緒に返してしまわないよう注意してください。 どれがレンタルのWi-Fiルーターか分からない場合は、解除前に窓口で機器名を確認しておくと安心です。返却する付属品(ACアダプター等)の範囲も、解除受付完了メールの案内で確認してください。

なお、契約解除料や無料期間は契約プランによって違う場合があります(Wi-Fi 6対応ルーターや中継機、ドコモ光向けなどは条件が異なります)。手続き前に、自分の契約が「@nifty光向けの@nifty Wi-Fiルーターレンタルサービス」かどうかを、契約書面で確認してください。
市販ルーターに替えるなら、解約は「最後」に
買い替える場合は、ネットが使えない期間を作らないために、次の順番で進めるのが安全です。
- 対応する市販ルーター(IPv4 over IPv6の接続方式に対応した機種)を先に用意する
- レンタル機はつないだまま、新しいルーターの設定を準備する
- 新ルーターに差し替え、ネット(IPv4・IPv6の両方)がつながるか確認する
- スマホ・テレビなどを新しいSSID(Wi-Fiの名前)につなぎ直す
- 問題なく使えることを確認してから、レンタルを解除する
- 解除受付完了メールの案内に従い、期限内に返却する
※ 新ルーターでつながることを確認するまでは、レンタル機を初期化したり箱詰めしたりせず、手元に置いておきましょう。 うまくつながらなければ一度レンタル機に戻して設定を見直せます(切り戻し)。接続が安定したら、新ルーターの管理者パスワードも変えておくと安心です。
先にレンタルを解約・返却してしまうと、設定につまずいたときにネットが使えない期間ができます。 「新しい環境を用意してから、最後にレンタルを外す」——この順番を守るのがコツです。
借り続ける? 市販機に買い替える? 損益分岐
レンタルを続けるか、市販のWi-Fiルーターに買い替えるか。判断の軸は「あと何年使うか」と「設定を自分でできるか」の2つです。
まず費用の目安です。月550円は年間6,600円。市販機の価格で回収の目安を出すと、次のようになります(解除料がかからない時期に切り替えた場合の単純計算)。

| 市販ルーターの価格 | レンタル料に並ぶまで | 判断の目安 |
|---|---|---|
| 6,000円 | 約11カ月 | 1年以上使うなら買った方が安くなりやすい |
| 10,000円 | 約19カ月 | 2年弱使うなら回収できる計算 |
ただし、これは費用だけの話です。市販機に替える場合、自分でやることが増えます。
- レンタル機は機種を選べませんが、市販なら自分で選べる(現行のレンタル機はバッファロー「WSR-1500AX2L」かTP-Link「Archer AX1800」で、契約時期によっては旧世代のままの人もいます)
- 一方で、設定は自分で行う必要がある。@nifty光の速度を活かすには「IPv4 over IPv6」(=混雑しにくい高速な接続方式)に対応した市販機が必要です。@niftyが案内する対応機種・接続方式を確認したうえで選び、初回に配線と接続設定を行います(対応機種でも、設定や動作モードを誤ると速度が出ないことがあります)
- レンタル機の故障交換は、保証期間を過ぎると原則リファービッシュ品(整備品)で機器交換手数料1,100円。「壊れても無料で新品」とは限りません
結論の目安: 設定の手間を気にしない人で、あと1〜2年以上使うなら、市販機に切り替えると総額は下げやすいです(解除料がかかる場合は、前述の「今すぐ解約 vs 待つ」で総額を比べてから決めてください)。逆に、設定が不安な人や、まもなく引っ越し・乗り換えの予定がある人は、無理に替える必要はありません。

現役営業の現場から: 「安くしたい」という理由だけで市販機に飛びつくと、IPv4 over IPv6の設定でつまずいて、かえって速度が落ちたと相談に来る方もいます。金額だけでなく「自分で設定できそうか」を一緒に考えるのが、後悔しないコツだと感じています。
よくある質問
Q. レンタルを解約したら、ネットは使えなくなりますか?
A. 回線契約はそのまま残ります。ただしWi-Fiをレンタル機で飛ばしていた場合は、代わりのWi-Fiルーターが必要です。有線接続についても、ホームゲートウェイ(ルーター機能つきの装置)に接続設定が済んでいればそのまま続けられることがありますが、ONU単体(ルーター機能なし)の場合は、原則として対応する市販ルーターを接続してください(パソコン1台をONUに直接つなぐ設定はWi-Fiや複数台利用に向かないため、ここでは触れません)。いずれにせよ、レンタル機を外す前に、新しいルーターでネットにつながるか必ず確認してください。
Q. 月の途中で解約したら、日割りで返ってきますか?
A. レンタル料は日割り計算されません。解約する月は満額かかります。
Q. 返却しないとどうなりますか?
A. 解除月の翌月20日までに返却しないと、未返却違約金が発生します。金額は解除受付完了メールや契約書面で確認してください。
Q. 10ギガプランでもこのレンタル機を使えますか?
A. 1ギガ用のレンタル機は10ギガに対応していません。10ギガで速度を出すには10ギガ対応のルーターを別途用意する必要があります。ただし、10ギガで速度が出ない原因はルーターだけとは限らず、対応するLANポート・LANケーブル・端末のいずれかが1ギガ止まりでも上限になります。どこで頭打ちになっているかの調べ方は光回線の10ギガは必要?契約したのに速くならない原因と、1ギガに戻す判断基準で解説しています。
現役営業としての見解
正直に言うと、@nifty光のレンタルルーター自体が悪いわけではありません。問題は、無料期間が終わったあとも解約されないまま、毎月550円が引かれ続けやすいことです。
私が相談を受けた範囲でいちばん多かったのは、「市販ルーターが手元にあるのに、レンタルも契約したまま」という二重利用のパターンでした。このタイプの方には、まず解除料が残っているかを確認してもらい、残りの有料月数×550円と5,000円を比べて「今すぐ解約」か「区切りまで待つ」かを決める——それだけで判断がつくケースが多いです。解除料を機械的に避けるより、総額で見た方が損をしません。
逆に、市販機を持っていない・設定に自信がない方には、私は無理な乗り換えを勧めません。レンタルの550円は、対応機種を自分で選ぶ手間を減らし、故障時に交換手続きを使える”安心料”と考えることもできます(ただし設定がすべて代行されるわけではなく、保証期間後の交換は有料です)。そう捉えれば、続ける合理性も十分あります。押し付けるつもりはありませんが、「無料だと思っていた」ものが年6,600円の出費になっているなら、一度中身を確認する価値はあります。
まとめ
@nifty光のWi-Fiルーターレンタルは、無料特典が適用されている場合、その終了後に月550円で自動継続されます(特典対象でなければ最初から月550円)。次の順で確認してみてください。
- 無料期間の確認:契約書面「ご契約内容のご案内」で、レンタルの利用開始月と無料期間の終わりをチェック
- 今すぐ解約か待つか:24カ月以内の解除は解除料5,000円(不課税)。ただし残り有料期間が10カ月以上なら、払って今すぐ解約した方が安いことも。残り月数×550円と5,000円を比べて判断
- 解約・返却:利用者メニュー →「サービス解除」で手続き。解除月の翌月20日までに返却(回線側のONU/HGWは返さない。返却完了は検品後)
- 買い替えは順番が命:新しいルーターで接続確認してから、最後にレンタルを解除する。逆にするとネットが使えない期間ができる
これから契約する方も、すでに契約している方も、この4点を確認するだけで「無料だと思っていた月550円」の正体が見えてきます。
参照した公式情報
- @nifty Wi-Fiルーターレンタルサービス(料金・提供機種・契約解除料・日割り)
- @nifty Wi-Fiルーターレンタルサービスの解除方法・返却期限(公式FAQ)
- My @nifty(契約内容の確認)
本記事の料金・契約解除料・返却条件・機器仕様は、ニフティ株式会社の公式情報を2026年7月20日に確認しています。「現役営業の現場から」と記した部分は私の実務経験に基づく事例であり、全契約者に当てはまる統計ではありません。無料期間・キャンペーン・契約解除料は申込時期や契約プランによって変わる場合があるため、解約・返却の前に必ず「@nifty ご契約内容のご案内」と@nifty公式サイトで最新情報をご確認ください。


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