ソフトバンク光は2026年12月から、一部プランの月額料金が値上げされます。この値上げは、「SoftBank光」から「SoftBank光+」への名称変更と同時に行われるため、名前だけ見ると大きく変わった印象を受けますが、既存契約者が実際に確認すべきことはシンプルです。自動更新プランの方は、実際に新料金が適用されるのがまだ先という場合もあり、「気づいたときにはもう請求書に反映されていた」となる前に、今のうちに自分の契約を確認しておくのがおすすめです。
この記事では料金プランの一覧やエリアの説明はしません。今回はテーマを「値上げ」1点に絞り、戸建て・マンションそれぞれの金額、適用のタイミング、値上げと同時に始まる「PayPayカード割(B)」で相殺できるかどうか、そして名称変更で何が変わるのかまで、細かい部分を数字で丁寧に確認します。
執筆:現役の通信業界営業マン(プロフィール・情報の扱いについて →)
この記事でわかること
- 戸建て・マンションそれぞれ、どのプランがいくら値上げされるのか(10ギガは対象外)
- 自動更新プランと自動更新なしプランで、新料金が「実際にいつから」適用されるかの違い
- 新設された「PayPayカード割(B)」で値上げ分を相殺できるか、ゴールドカードは本当に得なのかの計算
- 「SoftBank光+」への名称変更で、既存契約者は何かする必要があるのか
2026年はソフトバンク光以外でも料金改定が相次いでいます。他社の改定時期・金額と見比べたい方は、2026年の光回線値上げ一覧にまとめています。
値上げの正体:戸建て・マンションでいくら上がるのか
ソフトバンク公式発表によると、2026年12月から値上げされるのは「SoftBank光・1ギガ」プランのみです。10ギガプランは戸建て・マンションとも値上げの対象外で、料金は据え置かれます。なお、この値上げは「SoftBank光」から「SoftBank光+」への名称変更と同時に行われますが、申し込みや工事は不要です(詳しくは記事後半で解説します)。

| タイプ・プラン | 改定前 | 改定後 |
|---|---|---|
| 戸建て・2年自動更新 | 5,720円 | 6,050円(+330円) |
| 戸建て・5年自動更新(TVセット) | 5,170円 | 5,500円(+330円) |
| 戸建て・自動更新なし | 6,930円 | 7,260円(+330円) |
| マンション・2年自動更新 | 4,180円 | 4,510円(+330円) |
| マンション・自動更新なし | 5,390円 | 5,720円(+330円) |
(マンションタイプには5年自動更新プランの設定自体がありません。金額はすべて税込。なお、戸建ての5年自動更新プラン(TVセット)は、後述する「PayPayカード割(B)」の対象外です。)
見てのとおり、どのタイプ・プランでも値上げ幅は一律で月330円(税抜300円)です。戸建てとマンションで値上げ率は違って見えますが(戸建て2年なら+5.8%、マンション2年なら+7.9%)、金額としては全プラン共通ということになります。年間にすると3,960円の負担増です。なお、なぜ10ギガだけ据え置きなのかについて、2026年7月時点の公式発表に明確な説明はありません。

現役営業の現場から:
正直なところ、この値上げについて現場でお客様から質問を受けることはまだそれほど多くありません。ソフトバンクは公式サイトで料金改定を案内していますが、個別の通知方法や時期は契約者によって異なる可能性があります。特に自動更新プランの方は「まだ先の話」として見過ごしやすいタイミングだと感じます。他社の値上げ対応でも、話題になるのは決まって請求書に反映され始めてからでした。同じことが繰り返される前に、契約更新月だけでも先に確認しておくと安心です。
落とし穴:自動更新プランかどうかで「いつから」が変わる
ここが今回いちばん見落とされやすいポイントです。値上げの適用時期は、契約プランによってまったく違います。
- 自動更新なしプランの方:2026年12月利用分から、一律で新料金に切り替わります
- 2年・5年自動更新プランの方:2026年11月末時点で契約中であれば、契約期間が満了する月の翌月から新料金が適用されます。つまり、契約更新月が2027年や2028年の方は、実際に値上げされるのはまだ先です
自分がどちらに該当するかは、My SoftBankの契約内容から確認できます。「値上げは2026年12月」という情報だけを見て、全員が同じタイミングで上がると思い込むのは早計です。逆に、契約更新月が近い人ほど、実感としては「もうすぐ」の話になります。
なお、2026年7月時点で確認できた公式発表の範囲では、今回の値上げに際して「違約金なしで解約できる移行期間」のような救済措置は案内されていません。自動更新プランを契約期間の途中で解約する場合、契約内容に応じた契約解除料がかかる場合があります。値上げを理由に解約を急ぐ前提であれば、この点も踏まえて判断してください。

現役営業の現場から:
自動更新プランのお客様に契約更新月を聞くと、「そういえばいつだったか」と即答できない方が意外と多い印象です。今回のように適用時期がプランごとに分かれる値上げでは、自分の更新月を把握しているかどうかで「まだ大丈夫」と思っていたのに実は対象だった、という食い違いが起きやすいです。
PayPayカード割(B)で相殺できるか?ゴールドカードの年会費との損益分岐点
値上げと同時に、新しい割引制度「PayPayカード割(B)」が始まります。ただし対象は「2年自動更新プラン」と「自動更新なしプラン」に限られ、戸建ての5年自動更新プラン(TVセット)は対象外です(公式の提供条件書より)。対象プランで、支払い方法を「携帯電話と合算請求」または「ソフトバンク請求」とした上でPayPayカード・PayPayカードゴールド(家族カード含む)に設定し、かつ個人名義の契約であることが条件です。
- PayPayカード:月330円割引(税込)
- PayPayカードゴールド:月550円割引(税込)。ただし年会費11,000円(税込)
対象プラン(2年自動更新・自動更新なし)の方について、ここで数字を整理してみます。

| 支払い方法 | 値上げ前の料金と比べた変化 | 年間の差額 | 年会費 |
|---|---|---|---|
| 通常のPayPayカード | ±0円(値上げ分をちょうど相殺) | ±0円 | 無料 |
| PayPayカードゴールド | -220円(実質値下げ) | -2,640円 | 11,000円 |
2年自動更新プラン・自動更新なしプランの方なら、通常のPayPayカードで値上げ分の330円をそのまま打ち消せます。年会費もかからないので、対象プランに該当し、支払い方法をPayPayカードに変えられる方は、それだけで今回の値上げの影響をゼロにできる計算です。
一方で、PayPayカードゴールドは、値上げ分を差し引いてもなお月220円(年間2,640円)お得になりますが、年会費11,000円の方が大きいため、光回線の割引だけを目的にゴールドカードを新しく作るのは、差し引きで年間8,360円のマイナスになります。言い換えると、無料の通常カードですでに値上げ分は相殺できているため、そこからさらにゴールドカードへ切り替える追加のメリットは、光回線の割引だけで見る限りありません。すでに他の理由でゴールドカードを持っていて、対象プラン・支払い条件を満たしている方には有利ですが、この光回線の割引だけのために年会費を払う価値があるかは、慎重に考えたいところです(ゴールドカードにはPayPayポイント還元率のアップなど他の特典もあるため、そちらも含めて判断するのが実際的です)。
なお、戸建ての5年自動更新プラン(TVセット)を契約している方は、そもそもPayPayカード割(B)の対象外です。今回の330円の値上げ分を、支払い方法の変更で相殺する手段は現時点ではありません。5年プランは光テレビとのセット契約が前提になっているため、値上げの負担をどう受け止めるかは、2年・自動更新なしプランの方とは分けて考える必要があります。

現役営業の現場から:
「カードを変えるだけで割引になるなら」と気軽に案内されがちですが、無料の通常カードで完結する話とゴールドカードの年会費を天秤にかける話は、本来は別の話です。ここを一緒くたに勧められて、よく分からないままゴールドカードを作ってしまうケースは、他の割引施策でも見てきました。
そもそも何が起きているのか:「SoftBank光+」への移行
ここまで見てきた値上げは、実は「SoftBank光」から「SoftBank光+」への名称変更と同時に行われるものです。「SoftBank光+」という名前は、実は2つの異なるものを指しています。
1つ目は、2026年6月からソニーネットワークコミュニケーションズとの協業で始まった、一部エリアの一戸建て新規向けの新サービス「SoftBank光+・10ギガ/2.5ギガ/1ギガ」(2026年6月時点で東京都・愛知県・大阪府および主要都市の一部地域が対象)です。
2つ目は、2026年12月の料金改定と同時に行われる、現行「SoftBank光」自体の名称変更です。既存契約者の回線は、この名称変更によって「SoftBank光+」という名前になりますが、回線の種類が変わるわけでも、工事が発生するわけでもありません。申し込みや切り替え手続きも不要です。
つまり、すでにソフトバンク光を契約している方が、新エリア限定の1つ目のサービスに何か手続きをする必要はありません。名称が変わるタイミングで料金改定も重なるため紛らわしいですが、ここまで解説してきた「値上げ額」と「適用時期」以外に、回線品質や工事の有無が変わるものではありません。

現役営業の現場から:
こうした名称変更と新サービスの発表が重なるとき、「名前が変わるなら乗り換えが必要?」というお問い合わせが後から増えるのは、これまでも何度か経験してきたパターンです。今のところソフトバンク光の値上げそのものへの問い合わせはまだ多くありませんが、請求書や会員ページの表示が実際に切り替わる年末にかけて、こうした混同も増えるかもしれません。
個人的な見解として
※ここでの意見は、通信業界の営業として複数の光回線を日々提案・比較してきた立場からの判断です。
月330円という値上げ幅自体は、正直そこまで大きな金額ではありません。だから「値上げされたから即乗り換え」を勧める気はありません。
ただ、私が個人で契約しているなら、支払い方法を通常のPayPayカードに変えられないかはまず確認します。年会費なしで値上げ分をそのまま相殺できるのに、手続きをしないままでいるのはもったいないと感じるからです。ゴールドカードについては、光回線の割引だけを理由に新規で作るのは、今回の計算を見る限りおすすめしません。
そしてもう一つ、このタイミングは契約全体を棚卸しするいい機会だとも思います。値上げそのものは330円でも、固定電話やオプションの見直しと合わせれば、削れる部分はもっとあるかもしれません。ソフトバンク光の固定電話・おうち割まわりの見直しポイントは、こちらの記事でまとめているので、あわせて確認してみてください。
まとめ
- 値上げの中身:2026年12月から「1ギガ」プランが戸建て・マンションとも月330円値上げ(10ギガは対象外)
- 適用時期:自動更新なしプランは12月から即時、2年・5年自動更新プランは契約更新月の翌月から。自分の更新月をMy SoftBankで確認しておくのが安全
- PayPayカード割(B):対象は2年自動更新プラン・自動更新なしプランのみ(5年自動更新プラン「TVセット」は対象外)。対象プランなら通常カードで値上げ分を無料相殺でき、ゴールドカードは光回線の割引だけが目的なら年会費との差し引きでマイナスになる計算
- 「SoftBank光+」への名称変更:既存契約者は手続き不要。新エリア限定の新サービスとは別物
これから契約する方も、すでに契約している方も、まずは自分の契約プランと支払い方法を一度確認してみてください。値上げをきっかけに乗り換えを考えるなら、今の契約に工事費の残債や違約金がいくら残るかを解約金・残債シミュレーターで先に確認しておくと判断しやすくなります。
本記事の料金・適用条件は、ソフトバンクの公式情報を2026年7月時点で確認しています。「現役営業の現場から」と記した部分は私の実務経験に基づく事例であり、全契約者に当てはまる統計ではありません。最新の情報は各社公式サイトでご確認ください。


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