J:COM固定電話を解約してもセット割は残る?費用・番号・手順の確認ポイント

J:COMの固定電話を外してもセット割は残るのかを問いかけるアイキャッチ画像 料金・セット割

執筆:現役の通信業界営業マンプロフィール・情報の扱いについて →

最終更新:2026年7月28日(J:COMの公式情報・契約約款を確認済み。参照した資料は記事末尾に一覧を置いています)

J:COMの固定電話を解約すると、auスマートバリューやUQ mobileの自宅セット割はどうなるのか。答えは契約の組み合わせで変わります。 J:COMでこれらの割引を受ける条件は「テレビ・ネット・固定電話のうち、対象となる2サービス以上」で、固定電話は必須ではありません。テレビとネットを契約している人は、電話を外しても2サービスが残ります。一方、ネットと電話の2つだけで契約している人は、電話を外すと条件を満たせなくなります。

この記事では、J:COM PHONEの料金プラン一覧や、他社の光電話との横並び比較はしません。すでにJ:COMの固定電話を契約している人が、請求明細を開いて確認すべきことに絞ります。セット割の本当の条件、オプション料金を下げる方法、2026年7月からの値上げと解除料が免除される条件、そして解約する場合の順序・費用・手続き先まで扱います。

先に2つ断っておきます。ひとつは、この記事は「固定電話をやめましょう」という趣旨ではないということ。残す・オプションだけ減らす・他社へ番号を移す・やめる、の4つのうち自分がどれを選べる状態にあるかを把握するための記事です。残したほうがいい人も、後半ではっきり挙げます。

もうひとつは対象範囲です。本記事は主に「J:COM PHONE プラス」を対象にしています。NTTの光回線を使う「J:COM PHONE ひかり(N)」は料金やセット割の条件が異なる場合があるため、まず請求明細でご自分の契約名を確認してください。

先に、30秒でわかる簡易診断

自分に当てはまる行の「結論」を見てから、該当する確認へ進んでください。

いまの状況結論次に読む
J:COMでテレビ・ネット・電話の3つを契約している電話を外してもセット割は維持できる(対象コースであれば)確認①
J:COMの契約が「ネット+電話」または「テレビ+電話」の2つだけ電話を外すとセット割も外れる。スマホ側の増額を含めて計算が必要確認①
オプションパック対象の4機能を2つ以上契約しているパックに変えると安くなる確認②
値上げの通知が届いた改定に同意できないことを理由とする解約なら、契約解除料は請求されない確認③
電話機まわりにFAX・見守り機器・警備会社の機器をつないでいる料金より先に、その機器が使えるかの確認が必要確認④
電話番号を残したいJ:COMを先に解約してはいけない確認⑤

すでに解約すると決めていて、手続き先・順序・費用だけ知りたい方は、確認⑤(記事の後半)まで飛ばして構いません。


確認①:その固定電話は、スマホのセット割に本当に必要か

いちばん多い誤解から入ります。

auスマートバリューも、UQ mobileの自宅セット割(インターネットコース)も、J:COM側の条件は「テレビ・ネット・固定電話のうち2サービス以上」です。「固定電話が必須」とはどこにも書かれていません。J:COM公式のauスマートバリューUQ mobile 自宅セット割のページで確認できます。

つまり、契約の組み合わせによって答えが変わります。

いまのJ:COM契約固定電話を外すとセット割は
テレビ+ネット+固定電話対象のテレビ+対象のネットが残る原則として維持できる
テレビ+固定電話テレビの1サービスだけになる外れる
ネット+固定電話ネットの1サービスだけになる外れる

ここが分かれ目です。 J:COMの契約が3つある人にとって、固定電話は「割引を維持するために払っているもの」ではありません。一方、2つしかない人にとっては、固定電話がまさに割引の土台になっています。

ただし、サービスの数だけを見れば足りるわけではありません。 au公式には「一部のコースは対象外」と記載があり、特に「J:COM NET 光(N)」は対象外です。これはNTTの光回線を使ったサービスのため、割引の対象サービスに数えられません。自分がどちらを契約しているかは、請求明細のコース名で確認できます。「光(N)」の表記があれば対象外です。判断が付かない場合は、次に挙げる窓口で確認してください。

そしてもう一点、サービス構成を変える際は、割引を継続するための手続きが必要になる場合があります。 電話を外すと決めたら、J:COMだけでなくau/UQ側にも「割引が継続されるか」を確認してください。

割引が外れるのは「サービスを変更した月から」

これは知らないと計算が狂います。対象のJ:COMサービスを解約・転居・一部サービス変更した場合、割引の適用は「解約・転居・サービス変更月の前月」をもって終了するとau公式に明記されています。

つまり、前月分までは割引され、変更した月の分から割引が付かなくなります。 スマホ側の請求への反映時期は、au/UQ側でも確認しておくと安心です。

現役営業の現場から: 「auスマートバリューって固定電話が要るんですよね」と確認されることが、たまにあります。auひかりの話としてはそのとおりなのですが、J:COMはテレビでも条件を満たせるので、同じつもりでいると必要のない電話を持ち続けることになります。逆に、テレビと電話の2つで契約している方が「テレビはあまり見ないから」とテレビだけ解約すると、電話は残っているのにスマホの割引が外れます。どちらを外すかで結果が変わるので、順番には気をつけてください。

なぜauひかりと混同されるのか。理由は単純で、auひかりでは実際に固定電話が必要だからです。auひかりを対象回線にしてauスマートバリューを適用する場合は、原則として「auひかり(ネット)+auひかり電話」の組み合わせが必要になります。J:COMとは条件の作りが逆なので、auひかりの説明を受けたことがある人ほど勘違いしやすい部分です。

あわせて読みたい:auひかり電話を解約するとセット割はどうなるか

「セット料金」で契約している人は、基本料の分がそのまま下がるとは限りません

ここは注意が必要です。テレビ・ネット・電話をまとめた月額で契約している場合、電話を外しても「電話の基本料1,012円がそのまま安くなる」とは限りません。プランの構成が変わったり、電話込みの価格設定になっていたりするためです。

この記事の後半では「基本料が浮く」という前提で年額を計算していますが、それが素直に当てはまるのは、電話が単体料金として明細に立っている場合です。 セット料金でまとめて契約している方は、「電話を外したら請求総額がいくらになるか」を、解約を申し込む前にJ:COMへ直接確認してください。 これは電話で問い合わせれば試算してもらえます。金額を聞いてから判断しても遅くありません。

J:COMの契約構成別に固定電話を外したときセット割が続くか終わるかを比較した図

なお「J:COM⇔auの通話無料」も、自動では適用されません。 J:COM PHONE プラスからauのスマホ・ケータイへの無料通話を使っている場合は、J:COMへau側の電話番号を登録する申し込みが必要な仕組みです。登録できるのは世帯ごとに1台で、登録した番号を機種変更などで変更・解約していると対象から外れます。しばらく登録し直していない方は、いま有効かどうかを確認する価値があります。


確認②:パック対象の4機能を2つ以上契約しているなら、パックのほうが安くなる

固定電話を残すと決めた人は、ここがいちばん効きます。

J:COM PHONE プラスの主なオプションは、個別に契約すると次の金額です(すべて税込・月額)。

オプション個別の月額備考
発信番号表示440円対応電話機が必要
割込通話330円
番号通知リクエスト220円「発信番号表示」の契約が必要
割込番号表示110円「割込通話」「発信番号表示」の契約と対応電話機が必要
オプションパック(上の4つをまとめたもの)550円
着信転送550円パックの対象外。無応答転送(呼び出しても出ないときに転送する使い方)は利用不可
迷惑電話自動ブロック0円2026年7月から無料

判断はシンプルで、「パック対象の4機能のうち、2つ以上を個別に契約しているならパックのほうが安い」です。 数えるのは表の上4行だけで、着信転送と迷惑電話自動ブロックはパックの対象外なので数に入れません。上の4機能には前提条件があるため、実際に作れる2つの組み合わせは次の2通りしかなく、どちらもパック550円を上回ります。

  • 発信番号表示440円+割込通話330円=770円(パックなら220円安い)
  • 発信番号表示440円+番号通知リクエスト220円=660円(パックなら110円安い)

4つすべてを個別契約していれば合計1,100円なので、パックにするとちょうど半額になります。年額で6,600円の差です。これはJ:COMの契約約款の料金表(料金表Ⅰ-18「付加機能群による提供」)に記載されている正規の料金です。

J:COM PHONEのオプションを個別契約した場合の月1100円とオプションパック月550円を比較した図

逆に、契約が1つだけの人(発信番号表示のみ、または割込通話のみ)は、そのままのほうが安く済みます。 発信番号表示だけの人がパックに変えると、月110円の増加になります。

もう一点、約款上の注意として、オプションパックは4機能をまとめて提供するもので、個別の機能だけを廃止することはできません。 「割込通話は要らないから外したい」という調整はできない仕組みです。

まずはMY J:COMアプリの請求明細を開き、上の4機能のうち何行が立っているかを数えてください。追加した記憶がなくても、契約時にまとめて申し込んでいることがあります。

なお、契約した時期によっては経過措置で異なる金額が適用されている場合があります。 上の金額は現在公表されているものなので、判断する前に必ずご自分の請求明細の金額と突き合わせてください。

迷惑電話自動ブロックは、2026年7月から無料になりました。J:COMの公式なお知らせによると、すでに利用している人は自動的に月額0円へ変わります(改定前は月330円でした)。一方、現在使っていない人が新たに使うには申し込みが必要で、2026年5月〜9月に届くメールまたはハガキの手順に沿った手続きと、本人確認書類の提出が求められます。無料化されたので、迷惑電話や勧誘電話に困っている人には有力な選択肢です。ただし判定は迷惑電話番号のデータベースに基づくもの(J:COMが示す約99%という数字もトビラシステムズ社の調査に基づく値です)なので、すべての迷惑電話を防げるわけではなく、必要な着信が遮断される可能性もある点は理解したうえで申し込んでください。

なお「かけ放題パック」(月1,067円)は、10分以内の国内通話が無料になる「かけ放題」と上記の「オプションパック」をセットにしたもので、かけ放題だけの単体契約はできません。 申し込みには契約事務手数料3,300円(九州・山口エリアは3,080円)が回線ごとにかかり、10分を超えた分には通話料が発生します。

検討する場合は、「1,067円 × 利用する月数 + 契約事務手数料3,300円 + 10分超過分の通話料」を、いま請求明細に出ている通話料+オプション料と比べてください。手数料があるぶん、短期間で解約する予定の人には向きません。


確認③:2026年7月からの値上げと、解除料が免除される条件

J:COM PHONE プラスの基本料金は、2026年7月以降、順次改定されています。

契約の種類改定前改定後
2年契約(自動更新)770円1,012円
標準契約(1回線目)1,661円1,903円
2回線目以降1,463円1,463円(改定の対象外)

金額は税込・月額です。公式の料金ページ料金改定のお知らせで確認できます。改定幅は税抜220円(税込242円)の引き上げです。

タイミングについて、押さえておきたい点がいくつかあります。

  • J:COMは「2026年7月のご請求分より」と案内していますが、実際の改定月は加入プランによって7月〜9月に分かれます
  • 改定の1〜2カ月前に、個別の通知(メールまたは書面)が届きます。 自分がいつからいくらになるかは、その通知で確認してください
  • 2回線目以降の基本料金は、改定の対象外です
  • ハートフルプラン(障がいのある方などを対象とした割引プラン)に加入している場合は、改定額が税抜110円(税込121円)と異なります
  • YCVエリア(神奈川県の一部を担当するケーブルテレビ局、横浜ケーブルビジョン)で契約している場合は、改定時期が9月になります
  • 2年契約の契約解除料も、770円から1,012円へ改定されます(基本料金と同額です)

基本料が1,463円になっている場合

現行の料金では、1,463円は2回線目以降の基本料金です。上の表のとおり、2回線目以降は今回の改定対象からも外れています。まず回線が複数契約になっていないかを確認してください。複数回線に心当たりがない場合は、請求明細の表示や契約時期など別の要因も考えられるので、J:COMへ問い合わせて確認してください。

値上げに納得できないなら、契約解除料は請求されません

ここが今回いちばん見落とされやすい部分です。 公式のお知らせに、次のように明記されています。

今回の料金改定にご同意いただけないことを理由に解約される場合は、損害賠償や違約金(契約解除料)等を請求することはありません。

つまり、値上げを理由に解約するのであれば、2年契約の途中でも契約解除料1,012円はかかりません。 さらに、J:COM PHONEは電気通信事業法にもとづく初期契約解除制度の対象でもあり、新料金の適用開始後に届く「契約内容に関するご案内」を受領した日から起算して8日を経過するまでは、契約を解除できると案内されています。

ただし、免除されるのは契約解除料などであって、解約日までに提供を受けたサービスの利用料金は、法令に従って請求されます。 また、機器の撤去費や番号ポータビリティー関連の手数料はこれとは別の話です。免除を受けられる期間と手続きは、個別に届く「契約内容に関するご案内」に書かれているので、通知が届いたら捨てずに確認してください。

解約した月の料金は日割りになりません(ただし例外があります)

もうひとつ、約款上の重要な決まりがあります。料金表の通則に、契約を解約した場合は「解約があった日の属する月の末日までの期間の支払を要する」と定められています。つまり通常の解約では、月初に解約しても、その月は1カ月分かかります。

ただし、前項の料金改定にともなう初期契約解除は扱いが別です。公式のお知らせには「解約日までに提供を受けたサービスの利用料金(日割料金等)」を請求すると書かれています。自分がどちらに当たるかで変わるので、個別に届く案内の記載を確認してください。

なお、解約の連絡は早めに行ってください。 J:COM公式は「解約のご予定の1か月ほど前までを目安にご連絡を」と案内しています。撤去工事が必要になる場合があるためです。

年間でいくら払っているかを出す

固定電話の請求は基本料だけではありません。電話ユニバーサルサービス料(月2.2円)と電話リレーサービス料(月1.1円)が別途かかりますが、合わせて月3.3円・年40円ほどなので、総額の判断にはほとんど影響しません。実質的に効いてくるのは基本料・オプション料・通話料の3つです。

通話料は単価を調べるより、請求明細に出ている実際の金額を使うほうが早く、正確です。

年間の負担 =(基本料 + オプション料 + 直近3カ月の通話料の平均)× 12

この金額を出したうえで、直近3カ月のあいだにその固定電話から自分で発信したことが何回あったかを思い出してみてください。かかってくるのが勧誘の電話ばかりで、発信はほとんどスマホから、という状態であれば、金額に見合っているかを考える材料になります。逆に、通話が多いのに従量課金のままなら、前項のかけ放題パックのほうが安く収まる可能性もあります。


確認④:外す前に、電話機につないでいる機器を確認する

ここは料金の話ではありませんが、解約を決める前に必ず確認してください。 番号を残すかどうかにかかわらず、です。

停電時は使えません

J:COM PHONE プラスの基盤になっている「ケーブルプラス電話」は、停電時には利用できません。公式のよくあるご質問に「停電の場合はご利用いただけません」と明記されています。通常時は110番・119番・118番への発信に対応していますが、停電で機器が止まれば緊急通報もできなくなります。

「停電時にも通じる固定電話」だと思って残している方は、その前提が成り立っていないということになります。残す場合も外す場合も、次の備えは別に用意しておいてください。

  • スマートフォンの予備バッテリー・モバイルバッテリーを、充電した状態で置いておく
  • 停電時の連絡手段と集合場所を家族で共有しておく
  • 119番通報したときに、自宅の住所を口頭で伝えられるかを確認しておく(携帯電話からの通報では、位置情報だけで住所を正確に特定できない場合があります)
  • 見守り機器を使っている場合、モバイル回線に対応した機種かどうかを確認する

警備会社の機器につないでいる場合

同じFAQに、「信号監視通信サービスなど(警備会社など)はご利用いただけません」という記載があります。つまりJ:COMは、警備会社の信号監視回線としての利用は対象外だと案内しています。

一方で、実際の家庭では電話機の周辺に、見守り端末・FAX・緊急通報装置などが接続されていることがあります。これらがJ:COMの回線で動作保証されているという意味ではありません。 電話を解約する前に、その機器の名称と提供元を確認し、提供元に「回線を変えても動くか」を問い合わせてください。 電話を解約してから気づくと、警備や見守りが止まってしまいます。

現役営業の現場から: 固定電話まわりでいちばん慎重になるのが、ここです。料金だけを見れば外したほうが安くなる方でも、ホームセキュリティーや見守り機器がぶら下がっていると話は別になります。特に、離れて暮らす親御さんの契約を家族が見直すときは、本人が「何につながっているか」を把握していないことが多いので、請求書と一緒に、壁の電話線から何本ケーブルが出ているかを見てもらうようにしています。


確認⑤:J:COM固定電話の解約方法—手続き先・順序・費用

外すと決めた場合、あるいは番号だけ残したい場合の実務です。

番号を残すなら、J:COMを先に解約しない

電話番号を他社へ引き継ぐには、先に乗り換え先へ申し込み、番号の移行手続きを進める必要があります。 番号の移行が完了する前にJ:COMの電話契約を終了させてしまうと、その番号は失われます。解約によって失効した番号は、原則としてあとから取り戻せません。

ただしこれは「J:COMには何も連絡しない」という意味ではありません。他社の工事や機器の撤去の前には、J:COMにも連絡して、解約日・撤去方法・発生する費用を確認してください。 基本の順序は次のとおりです。

  1. MY J:COMアプリまたはマイページで、契約内容・契約期間・解除料・機器を確認する
  2. 番号を残す場合は、先に乗り換え先へ番号の移行を申し込む
  3. J:COMにも連絡し、解約日・撤去方法・最終的な費用を確認する
  4. 番号の移行が完了する前に、J:COMの電話契約を終了させない。 移行の完了日とJ:COM PHONEの終了日は両社に確認し、案内された手順に従う(移行にともなって旧契約がどう処理されるかは、乗り換え先や契約の形態によって異なります)
  5. 指示された方法で機器を撤去・返却する

手続きの窓口は、公式のお知らせに「MY J:COMアプリやWEBサイト(マイページ)等からお手続きいただけます」と案内されています。 Web上での手続きにはJ:COMのパーソナルID(契約者ID)でのログインが必要です。ログインできない場合や、契約者本人が手続きできない事情がある場合は、カスタマーセンター(0120-999-000/9:00〜18:00・年中無休)へ相談してください。

「J:COMで取得した番号は持ち出せない」という情報は古い可能性があります

ネット上には「J:COMで新しく取得した番号は他社に持っていけない」という説明が大量に残っています。ただしこれは、2025年1月14日に受付が始まった「双方向番号ポータビリティ」より前の情報である可能性があります。この制度によって、NTT東日本・西日本以外の事業者が払い出した番号や、ひかり電話の番号についても、番号を変えずに他社へ移せる範囲が広がりました。

とはいえ、個別の番号が実際に移行できるかは、その番号の出自、地理的な条件、そして乗り換え先が対応しているかによります。 公式にも一律の可否は示されていません。乗り換え先の事業者とJ:COMの両方に、その番号で移行できるかを確認してください。 「たぶん無理だと聞いた」で諦める前に、一度聞く価値はあります。

かかる費用

番号を移す場合、公式料金ページに「固定電話番号ポータビリティーサービス(J:COM PHONE プラス)設定変更手数料 2,200円(税込2,420円)」の記載があります。契約内容によって発生の有無が変わるため、自分のケースでかかるかどうかは解約受付時に確認してください。 転居の場合も、転居先で同じ番号を使えないときは、転居元の解約処理として同額がかかります。

機器の撤去費は、「部分解約」か「全解約」かで変わります。用語の意味は次のとおりです。

  • 部分解約:J:COMの複数のサービスのうち、一部だけをやめること。テレビ・ネットを残して電話だけやめる場合は、こちらに当たります
  • 全解約:J:COMのサービスをすべてやめること

そのうえで、選択できる場合の費用の目安は次のようになります(税込)。

撤去のしかた費用
作業員による部分解約(一戸建て・集合住宅とも)4,950円
作業員による全解約(一戸建て・引き込み線の撤去あり)10,780円
自分で機器を取り外し、J:COM手配の配送業者で返却(部分解約)3,300円
自分で取り外して指定先へ元払いで返送撤去費・機器配送手数料は不要(返送料は自己負担)

契約内容や設置状況によっては自己撤去を選べず、作業員による撤去が必要になる場合があります。 電話だけの部分解約でどの区分が適用されるか、そもそも機器の撤去が必要かは、解約を申し込むときに必ず確認してください。 ここが分からないままだと、「基本料が年1万数千円浮く」という計算に対して初期費用がいくらかかるのかが出せません。

前述のとおり、値上げに同意できないことを理由とする解約なら契約解除料は請求されませんが、撤去費や番号ポータビリティー関連の手数料はそれとは別に発生し得ます。

契約解除料・工事費残債・撤去費を合わせた解約総額の計算は、J:COMのテレビを見直すときの費用の内訳で詳しく解説しています。

他社へ移る場合の手続きの流れは、事業者変更の仕組みと見落としやすいポイントもあわせてご覧ください。


個人的な見解として

営業として見てきた範囲での、判断の目安を整理します。あくまで一つの参考意見として読んでください。

状況私ならこう考える
テレビ+ネットが残り、電話からほとんど発信していない外す方向で検討する。セット割は維持できる
その番号を知っている相手がいる(病院・学校・取引先・親戚)残すか、番号だけ他社へ移す。失効した番号は原則として取り戻せない
J:COMの契約が2サービスだけでセット割を使っているスマホ側の増額まで足して計算し直してから決める
警備・見守り・FAXなどをつないでいる料金の前に、機器の提供元へ確認する
電話は残すが、パック対象の4機能を2つ以上契約しているまずオプションをパックに変える

このなかで、解約の判断を迫られずに済むぶん最初に手をつけやすいのは、最後の行です。4機能を個別に契約している人がパックに変えるだけで月550円、年6,600円が浮きます。 番号も失いません。まずここから始めるのが現実的だと思います。

番号については、私はやや保守的です。基本料が月1,012円(2年契約の場合。これに各種負担金・オプション料・通話料が加わります)で番号を維持できるなら、その価値があると考える人は少なくないと思います。ここは金額だけで決める話ではないので、ご家庭の事情で判断してください。

現役営業の現場から: セットで契約していると、電話単体でいくら払っているのかが見えなくなります。「テレビとネットと電話で月◯◯円」という総額で案内されることが多いからです。これは説明が不親切というより、セット販売という形式上そうなりやすい、という話だと思っています。少なくとも私が見てきた販売現場では、契約後の利用頻度まで継続的に把握して、使っていない電話の解約を売り手側から提案する機会は多くありません。だからこそ、契約した本人が定期的に明細を見直す意味があります。


まとめ

  • セット割の条件は「テレビ・ネット・固定電話のうち対象2サービス以上」で、固定電話は必須ではない。 テレビとネットがあれば電話を外しても維持できる。ただしJ:COM NET 光(N)は対象外で、割引が外れる場合は変更月の前月分で終了する
  • オプションパック対象の4機能を2つ以上個別契約しているなら、パック(550円)のほうが安い。 4つすべてなら1,100円→550円で半額。1つだけならそのままのほうが安い(着信転送と迷惑電話自動ブロックはパック対象外)
  • 2026年7月から順次値上げ(2年契約770円→1,012円)。ただし改定に同意できないことを理由に解約するなら、契約解除料は請求されない。 初期契約解除制度の対象でもあり、通知を受領した日から起算して8日を経過するまでは解除できる。通常の解約では解約月は日割りされない
  • 外す前に、電話機につないでいる機器を確認する。 停電時は使えず、警備会社の信号監視には利用できない。FAX・見守り機器は提供元へ確認を
  • 番号を残すなら、J:COMを先に解約しない。 先に乗り換え先へ番号移行を申し込み、移行日とJ:COM PHONEの終了日を両社に確認して、案内された手順に従う。手続きはMY J:COMアプリ・マイページ、またはカスタマーセンターから

まず次の5つをメモするところから始めてください。①J:COMで契約しているサービスの数 ②電話の基本料 ③パック対象4機能のうち契約している数 ④契約期間と解除料 ⑤その番号を残したいかどうか。 この5つが揃えば、残す・オプションを減らす・他社へ移す・やめる、のどれを選ぶべきかは自分で判断できます。

ネットの速度が気になっている方は、J:COMのネットが遅いときに確認する4項目もどうぞ。

NTTの加入電話(アナログ回線)も2026年に基本料が上がっています。詳しくは固定電話(加入電話)の値上げと見直しへ。


この記事で参照した資料

本記事の料金・適用条件・オプション仕様は、JCOM株式会社およびKDDI株式会社の公式情報・契約約款を2026年7月28日に確認しています。「現役営業の現場から」と記した部分は私の実務経験に基づく事例であり、全契約者に当てはまる統計ではありません。J:COMは地域を担当する会社によって提供条件が異なる場合があり、料金改定の適用時期もエリア・プランによって分かれます。個別の電話番号が他社へ移行できるかは、番号の出自や移行先の対応状況によって変わります。制度・料金は変更される場合があるため、最新の情報とご自身の契約への適用可否は、J:COMおよび各社の公式サイト・窓口でご確認ください。

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