執筆:現役の通信業界営業マン(プロフィール・情報の扱いについて →)
「ソフトバンク光の固定電話、使ってないから解約したい。でも、おうち割が消えるって本当?」——現場で本当によく聞く質問です。
先に結論からお伝えします。おうち割 光セットの対象になっている電話サービス(ホワイト光電話/光電話(N)+BBフォン/BBフォン)をすべて外すと、原則としておうち割の適用条件を満たさなくなります。 割引の条件が「対象プラン+指定オプション3点セット」で、その一角が電話サービスだからです。スマホ1回線あたり最大1,100円(ワイモバイルなら最大1,650円)の割引が消えるうえ、セット価格で使っていた残りの指定オプションもそれぞれ通常料金での請求に変わります。
つまり、判断基準は電話料金の額ではなく「今おうち割でいくら引かれているか」、そして「電話だけ外すのか、3点セットごと外すのか」です。この2つで結論が変わります。明細を開けば数分で判断できるので、具体的な計算式はこのあとの章で示します。
この記事では、料金プランの一覧やエリアの説明はしません。代わりに、すでにソフトバンク光を使っている人が「契約したときのまま」にしていることで、毎月静かに損をしているポイントだけに絞って解説します。固定電話とおうち割の損益分岐に加えて、速度が遅い原因、光BBユニットの世代、2年/5年プランの違いまで、順番に見ていきます。
この記事でわかること
- 使っていない固定電話を解約すると、なぜスマホ代が上がるのか(おうち割 光セットの仕組み)
- 解約していいかどうかを、最大割引額ではなく自分の明細で判断する手順
- 「速度が遅い」の正体——回線を疑う前に確認すべき接続方式の話
- 毎月レンタル料を払っている光BBユニット、何年前のモデルか知っていますか
- 2年プランと5年プランの違い、光テレビを使っているのに2年プランのままだと損する理由
使っていない固定電話、解約すると原則おうち割まで消えます
ソフトバンク光には、スマホ(ソフトバンク・ワイモバイル)とセットで使うと毎月料金が割引になる「おうち割 光セット」という制度があります。1回線あたりの割引額は料金プランによって異なり、ソフトバンクなら最大1,100円、ワイモバイルなら最大1,650円。家族なら最大10回線まで適用される、金額のインパクトが大きい制度です。
この割引を受けるには、対象プランへの加入に加えて、指定オプション3点セットへの加入が条件になっています。 3点セットとは、光BBユニット・Wi-Fiマルチパック・固定電話サービス(ホワイト光電話/光電話(N)+BBフォン/BBフォンのいずれか)です。単体で契約すると合計1,600円以上(光BBユニットレンタル513円+Wi-Fiマルチパック1,089円+電話サービス)かかるこれらのオプションが、3点セットとして扱われることで月550円・1,100円・1,650円のいずれか(1ギガの場合。後述の表を参照)まで圧縮される仕組みになっています。金額は契約している電話サービスのプランによって変わる(10ギガはさらに別の設定)ため、実額は明細で確認してください。
そしてもう一つ、見落とされやすい前提があります。条件を満たしただけでは自動的に割引されません。おうち割 光セットは申し込みが必要です。 ソフトバンクの取扱店またはMy SoftBankから申し込むことになっており、「3点セットに入っているのだから当然引かれているはず」と思い込んでいると、そもそも一度も適用されていなかった、ということが起こり得ます。まずは適用されているかどうかから確認してください。

現役営業の現場から: 売り手側の立場で言うと、固定電話の説明を省略しているわけではありません。「おうち割の条件なので、電話サービスも一緒にご契約いただきます」というひと言は、今はきちんと伝えることが多いです。ただ、あくまでセットの一部として当たり前のように流してしまうため、スマホ割引の話ほど印象に残らないのが実情です。その結果、契約から時間が経ってから「え、うちに固定電話の番号があるんですか?」と驚かれることがあります。説明していないのではなく、記憶に残る説明になっていない、というのが正確なところだと思います。
ここで多くの人がぶつかるのが、「使っていないなら固定電話を解約しよう」と思っても、単純にはいかないという点です。対象の電話サービスをすべて解約すると、おうち割の適用条件を満たせなくなり、割引そのものが終了します。つまり、月数百円の固定電話基本料を節約しようとして、スマホ1台あたり最大1,100円(ワイモバイルなら最大1,650円)の割引を丸ごと失うという逆効果になりかねません。
さらに見落としやすいのが、残したオプションの料金です。 ソフトバンクの案内にも、おうち割が解除されると「セット価格にてご利用いただいているSoftBank 光の指定オプションは、それぞれ通常料金でのご請求となります」と明記されています。電話を外したあとも光BBユニットやWi-Fiを使い続けるなら、これまでのセット価格ではなく、各オプションの通常料金がかかることになります。消えるのはスマホの割引だけではない、という点を計算に入れておいてください。
なお、他社のセット割には「特定の条件を満たせば固定電話なしでも割引を維持できる」という例外が用意されているものもあります(例えばauひかりを対象回線にしている場合、UQ mobileの自宅セット割には「インターネットコース」とは別に「でんきコース」があり、対象のでんきサービスなど所定の条件を満たせば固定電話なしでも割引の対象になり得ます。ただし対象プランや名義などの条件があり、自動で切り替わるわけではありません。詳しくはauひかりの記事で解説しています)。しかし、おうち割 光セットにはそうした抜け道がありません。 3点セットは崩せない前提で、割引額とオプション料のバランスを見るしかない、というのがソフトバンク光の割り切りどころです。


現役営業の現場から: 「使っていない電話に払うのがもったいない」という気持ちはよくわかるのですが、私が明細を一緒に確認した範囲では、電卓を叩くと結論が逆になるケースがよくあります。例えば家族4人がソフトバンクのスマホでおうち割の対象なら、割引は最大で月4,400円(ワイモバイルのプランによってはさらに大きくなります)。固定電話の基本料を浮かせるために解約すると、この4,400円が丸ごと消えます。解約を考えている方は、その前に「自分の家では今いくら割引されているのか」を明細で確かめてみてください。
「最大1,100円」ではなく、自分の明細で計算する
割引額は料金プランによって異なり、全員が最大額というわけではありません。そして「電話だけ外すのか、3点セットごと外すのか」で結論が変わります。 ここを分けずに考えると判断を誤るので、My SoftBankの明細を開いて次の式に当てはめてください。
解約後の増減額 = 消えるおうち割の割引総額 + 解約後も残すオプションの通常料金 − 今の指定オプション料金
必要なのは4つの数字です。
- おうち割で今いくら引かれているか — 対象になっているスマホ回線の割引額をすべて足します
- 今の指定オプション料金 — 明細に出ている実額(1ギガなら月550円・1,100円・1,650円のいずれか。後述の表を参照)
- 電話を外したあと、どのオプションを残すか
- 残すオプションの通常料金 — 光BBユニットレンタルは月513円、Wi-Fiマルチパックは月1,089円です(申込時期によって異なる場合があります)
数字の入れ方のイメージとして、3点セットごと外した場合(残すオプションなし)を3パターン挙げておきます。
| 今の指定オプション料金 | 消えるおうち割の割引総額 | 差引 |
|---|---|---|
| 550円 | 1,100円(対象スマホ1回線) | 月550円の負担増 |
| 550円 | 4,400円(対象スマホ4回線) | 月3,850円の負担増 |
| 1,650円 | 1,100円(対象スマホ1回線) | 月550円の負担減 |
3行目の1,650円は極端な想定ではありません。1ギガの場合、指定オプションのセット料金は契約している電話サービスのプランによって3段階に分かれます。
| セット料金 | 対象の電話サービス |
|---|---|
| 550円 | ホワイト光電話(基本プラン)/光電話(N)+BBフォン(基本プラン)/BBフォン |
| 1,100円 | ホワイト光電話(基本プランα)/光電話(N)+BBフォン(基本プランα) |
| 1,650円 | ホワイト光電話(だれとでも定額)/光電話(N)+BBフォン(スマート基本プラン) |
つまり通話プランを厚くしている人ほど、3点セットを外したときに浮く額も大きくなります。 上の3行目のように指定オプション料金が割引総額を上回っていれば、外したほうが安くなるということです。だからこそ「550円」という固定の数字ではなく、自分の明細に出ている実額で計算する必要があります。
ケース①:電話だけ外して、光BBユニットとWi-Fiは残す
Wi-Fiを使い続けたい多くの方がこれに当てはまります。この場合、残る2つは通常料金に戻るので 513円+1,089円=1,602円。今のセット料金が550円なら、回線側だけで月1,052円の負担増です。ここにスマホの割引が消える分が上乗せされます。
つまりこのケースは、おうち割がいくらであっても、まず確実に高くなります。 最も条件がよい組み合わせ——セット料金が上限の1,650円で、消えるおうち割が1回線分の550円だけ——で計算しても、回線側で下がるのは1,602円−1,650円=48円にとどまり、差し引き月502円の負担増です。「使っていない電話を外して節約」のつもりが、逆方向に動くのがこのパターンです。
ケース②:3点セットごと全部外す
光BBユニットもWi-Fiマルチパックも解約する場合は、指定オプション料金がまるごと浮きます。この場合だけ、浮く額(1ギガなら550円・1,100円・1,650円のいずれか)とおうち割の割引総額を比べるという単純な計算になります。割引総額が上回っていれば損です。
ただしケース②では、光BBユニットが必要な「IPv6高速ハイブリッド IPv6 IPoE + IPv4」が利用できなくなります(次の章で詳しく説明します)。インターネットに接続できなくなるわけではありませんが、混雑時間帯の速度に影響する可能性があるため、そこまで含めて考えてください。
自分がおうち割を申し込み済みかどうか、3点セットに何が入っているかは、My SoftBankの「ご加入中オプション/パック」から確認できます。まずは現状を把握することから始めてみましょう。
なお、電話サービスを解約すると、その番号は使えなくなります。 番号を残せるかどうかは、その番号を最初に発番したのがどこかによって扱いが変わります(考え方はauひかりの記事の「電話番号はどうなるか」の章で詳しく解説しています)。番号を残したい場合は、解約手続きを進める前にソフトバンクへ確認してください。先に解約手続きを進めてしまうと、番号を失う可能性があります。
結局どうするか——選択肢は4つ
ここまでを、取れる選択肢の形にまとめます。
| 選択肢 | 向いている人 | 月額への影響 |
|---|---|---|
| そのまま残す | おうち割が適用されていて、Wi-Fiも使っている(多くの既契約者はここ) | 変化なし。迷ったらこれが無難 |
| 電話だけ外す | 電話番号が本当に不要で、Wi-Fiは使い続けたい | セット価格550円なら回線オプションだけで月1,052円増。さらにおうち割も消えるため、金額面で選ぶ理由は乏しい |
| 3点セットごと外す | 対象スマホを解約・変更する/市販ルーターに切り替える | 指定オプション料(1ギガなら550円・1,100円・1,650円のいずれか)が浮く一方、おうち割は消え、IPv6高速ハイブリッドも使えなくなる |
| 番号を移してから外す | 番号だけ残したい | 移行先の事業者へ先に確認。確認が取れるまで解約しない |
「使っていない電話を外して節約する」という発想が成立しにくいのが、ソフトバンク光の構造です。 削るなら電話単体ではなく、3点セットとおうち割ごと見直すか、そのまま維持するかの二択になります。
「速度が遅い」と感じたら、回線より先にIPv6接続を確認
ソフトバンク光でよく聞かれる不満の一つが「速度が遅い」という声です。私も現場でよく耳にします。ただ、「遅い」という体感があるとき、原因が回線性能そのものではないケースも少なくありません。回線を疑う前に、まず自分の接続方式を確認してみる価値があります。
よくある原因の一つが、光BBユニットをレンタルしておらず、IPv6接続になっていないことです。ソフトバンク光の回線を高速なIPv6方式(公式名称は「IPv6高速ハイブリッド IPv6 IPoE + IPv4」)で使うには、光BBユニットのレンタルが必要です(公式サイトの利用条件にも明記されています)。光BBユニットなしで市販ルーターだけをつないでいる場合、従来型のIPv4方式のままとなり、利用者が多い夜間などの時間帯に混雑の影響を受けやすくなります。
なお、よく混同されますが、Wi-FiマルチパックはIPv6接続そのものの条件ではありません。 これは光BBユニットのWi-Fi(無線LAN)機能を使うためのオプションです。おうち割の3点セットに入っている人は、光BBユニットもWi-Fiマルチパックも両方揃っている形になります。


現役営業の現場から: 私が対応した範囲では、「ソフトバンク光は遅い」という相談の中に、回線ではなく接続方式の問題だったケースが一定数あります。契約内容を見せてもらうと、光BBユニットが入っていない——これで説明がつくことが少なくありません。逆に言えば、おうち割の3点セットに入っている人はすでにIPv6の環境が揃っているはずなので、「セットに入っているのに遅い」場合は別の原因(後述するユニットの世代など)を疑うことになります。
自分の接続方式がIPv6になっているかどうかは、My SoftBankやソフトバンク公式のチェックページから確認できます。ここを確認しないまま「回線自体が悪い」と判断してしまうのは早計かもしれません。
光BBユニット、「E-WMTA2.2」ならE-WMTA2.4へ交換手続きができます
先にこの章の前提を書いておきます。ここで扱うのは光BBユニットをレンタルしている契約(1ギガなど)の話で、10ギガプランは機器の体系が別です(章の後半で触れます)。また、公式FAQで交換手続きが案内されているのは「E-WMTA2.2」を利用中の場合で、利用者の過失による故障・破損は有償になることがあります。「速度を上げたいから誰でも無条件に新しい機器へ交換できる」という制度ではないという点は押さえておいてください。
前のセクションで「セットに入っているのに遅い」場合の原因として挙げたのが、光BBユニットの世代です。光BBユニットは契約時期によってモデルが異なり、初期の「E-WMTA2.2」(Wi-Fi 4世代)から「E-WMTA2.3」(Wi-Fi 5世代)、最新の「E-WMTA2.4」(Wi-Fi 6世代)まで、Wi-Fi性能にはっきりした世代差があります。契約が長い人は、初期モデルのままになっていないか確認する価値があります。ただし、Wi-Fiの速度は接続する端末の性能や設置環境にも左右されるため、ユニットの世代はあくまで「ボトルネック候補の一つ」として見てください。

自分のモデルは、ユニット本体の側面に貼られたラベルの型番でわかります。公式FAQでは、「E-WMTA2.2」を利用中の場合、My SoftBankから最新の「E-WMTA2.4」への交換手続きができると案内されています(この手続きについて公式FAQに費用の記載はなく、「お客さま過失による故障や破損の場合、有償での交換となる場合があります」とだけ書かれています。費用の表示は手続き画面で確認してください)。E-WMTA2.3など他の型番については一律の交換案内はなく、不具合や状態に応じてチャットサポートで個別に相談する形になります。交換の場合、新しいユニットの配送時に古いユニットをそのまま引き取ってもらえるので、自分で返送する手間はありません。
なお、10ギガプランを契約している場合は機器の体系が別です。2025年4月16日以降の申し込み分にはWi-Fi 7対応の「ホームゲートウェイ(S)」が提供されますが、公式FAQには「2025年4月15日までに10ギガを申し込み、ホームゲートウェイ(N)を利用中の場合、ホームゲートウェイ(S)には交換できない」と明記されています。 旧機器の利用者が機器交換だけでWi-Fi 7化することはできないため、必要であれば市販のWi-Fi 7ルーターを組み合わせる形になります。

現役営業の現場から: 毎月レンタル料を払っている機器なのに、その機器が何年前のモデルかを気にする人はほとんどいません。スマホは2〜3年で買い替えるのに、Wi-Fiの土台になる機器だけ7〜8年前のまま、という家を私は現場でよく見かけます。同じレンタル料で新しいモデルが使えるのなら、確認しない理由はないと思います。
2年プランと5年プラン、違いを正しく理解していますか
ソフトバンク光には月額基本料が異なる2つの契約プランがあります。「2年自動更新プラン」と「5年自動更新プラン」です(1ギガの場合。なお5年プランは戸建てタイプ限定で、マンションタイプにはありません)。
| プラン | インターネット月額 | 加入条件 |
|---|---|---|
| 2年自動更新プラン | 5,720円 | なし |
| 5年自動更新プラン | 5,170円 | ソフトバンク光テレビへの加入が必須 |
この記事で一番伝えたいのは、この2つのプランの料金表そのものより、すでにソフトバンク光テレビに加入しているのに、契約はまだ2年プランのままという組み合わせです。
5年プランは「ソフトバンク光テレビへの加入」が条件になっている分、テレビを見るか見ないかの判断がまだ済んでいない人には勧めにくいプランです。ですが、すでに光テレビに加入している人にとっては、その判断はもう終わっています。 あとはプランを2年から5年に切り替えるだけで、月々の支払いを減らせる状態にあるということです。
- 2年プラン+光テレビ別契約:5,720円+990円=6,710円
- 5年プラン(テレビ加入が必須):5,170円+990円=6,160円
どちらも「インターネット+光テレビ」という利用実態は同じなのに、プランの違いだけで月550円の差が生まれます。年間にすると6,600円、5年続けば33,000円ほどの差になります。
ただし、プラン変更そのものは無料ではありません。公式FAQによると、2年プランから5年プランへの変更では契約事務手数料4,950円がかかります(この方向の変更では解除料はかからない扱いです。ただし費用は契約時期やサービス内容によって条件が変わることがあるため、変更前にMy SoftBankまたはチャットサポートで正確な額を確認してください)。月550円の差は年間6,600円になるため、事務手数料4,950円は9ヶ月ほどで回収できる計算です。ただし、金額だけで決めないほうがいい理由が一つあります。5年プランに変えると、解除料なしで解約できる期間(契約満了月とその翌月・翌々月の3ヶ月間)が、2年ごとではなく5年ごとにしか訪れなくなります。 引っ越しや乗り換えの可能性があるなら、月550円の差と、その拘束期間の長さを並べて考えてください。
もう一つ、判断の前提として押さえておきたいのが、ソフトバンク光の料金改定が公式に発表されていることです。例えば戸建て・2年自動更新プラン(1ギガ)は5,720円から6,050円に変わります。適用時期はプランによって異なり、自動更新ありのプランは「2026年12月以降に迎える契約期間満了月の翌月利用分」から、自動更新なしのプランは一律で2026年12月利用分から改定後の料金になります(10ギガは改定対象外)。つまり自動更新ありなら、満了月が先の人ほど値上げも先です。この記事に載せている金額は2026年7月時点の現行料金なので、プラン変更を検討する際は、改定後の各プランの料金を公式サイトで確認したうえで、差額を計算し直すことをおすすめします。


現役営業の現場から: 光テレビに加入しているのに2年プランのまま、というケースは現場でもたまに見かけます。多くの人は、自分が2年契約なのか5年契約なのか自体をあまり意識していません。テレビを見る前提がすでに決まっているなら5年プランの方が安いのですが、その比較がされないまま契約が続いていることがあります。案内がなかったというより、プランが2種類あること自体が忘れられてしまっている、というのが実感に近いです。
整理すると、長く同じ回線を使い続ける予定がある人ほど5年プランが活き、引っ越しや乗り換えの可能性がある人は2年プランのほうが身動きを取りやすい、という違いです。どちらのプランでも、更新期間以外に解約すれば月額基本料相当の解除料がかかります。
今の自分がどちらのプランか、光テレビを契約しているかは、My SoftBankの契約情報から確認できます。光テレビを使っているのに2年プランのままなら、5年プランへの切り替えで月550円浮く可能性があります(切り替えには契約事務手数料4,950円がかかります)。
個人的な見解として
3点セットを維持すべきかで迷っている方に、私なりの判断軸をお伝えします。基準はシンプルで、明細に出ているおうち割の割引総額が、同じく明細に出ている今の指定オプション料金を上回っているかどうかです。上回っているなら、3点セットごと外しても浮くのはオプション料だけなので、金額面では維持するメリットがあります。比べる相手は「550円」という固定値ではありません。 1ギガのセット価格は電話サービスのプランによって550円・1,100円・1,650円に分かれるので、自分の明細でどれに当たるかを先に確認してください。
そしてこれは3点セットごと外す場合の比較です。電話だけ外して光BBユニットとWi-Fiを残すなら、残した分が通常料金に戻るので、おうち割がいくらであっても支払いは増えます。ここを分けずに考えると判断を誤ります。
ここで気をつけたいのは、割引額が料金プランごとに違うことです。「最大1,100円」は上限であって全員の額ではないので、1回線だけの方は「1台でも必ず得」とは限りません。 対象スマホが1台もないなら、そもそも3点セットを維持する金銭的な理由は薄くなります。
個人的に一番伝えたいのは、不満が出たときの順番です。「遅い」「高い」と感じると、多くの人はすぐに乗り換えを考えます。でも私がまず勧めたいのは、乗り換える前に今の環境を疑うことです。速度の不満なら接続方式や光BBユニットの世代、料金の不満ならおうち割や各種オプションの加入状況——原因が回線そのものではなく、今の契約の中に眠っていることは珍しくありません。原因を特定しないまま乗り換えて、新しい回線でも同じ不満を繰り返す、というのは私が現場でよく見る残念なパターンです。
乗り換えを検討するのは、今の契約を一通り見直したあとでも遅くありません。あくまで一つの参考意見ですが、損の少ない進め方は「環境の確認 → それでもダメなら乗り換え検討」という順番だと思います。
まとめ
最後に、今日My SoftBankで確認してほしいことを4つに絞ります。
- 固定電話:解約したい気持ちより先に、おうち割でいくら引かれているかを明細で確認。電話だけ外して光BBユニットとWi-Fiを残すなら、おうち割の額にかかわらず支払総額は増えます(残したオプションが通常料金に戻るため)。3点セットごと外す場合は、おうち割の割引総額と、明細に出ている今の指定オプション料金(1ギガなら550円・1,100円・1,650円のいずれか)を比べて判断してください。そもそも申し込んでいなくて一度も適用されていない、というケースもあります
- 速度の不満:回線のせいにする前に、光BBユニットの加入状況とIPv6接続を確認。ここで解決するケースも少なくありません
- 光BBユニットの世代:本体側面の型番ラベルをチェック。My SoftBankからE-WMTA2.4への交換手続きができるのはE-WMTA2.2で、対象の回線タイプにも条件があります(自動で案内が届く制度ではありません)。それ以外の型番は不具合の状況に応じてチャットサポートで個別相談です。10ギガ契約の機器はWi-Fi 7対応の「ホームゲートウェイ(S)」かどうかを確認(旧機器からの交換には制限があります。詳しくは本文へ)
- 契約プラン:光テレビを使っているのに2年プランのままなら、5年プランへの切り替えで月550円浮く可能性あり(変更には事務手数料4,950円がかかります)。逆に5年プランでテレビをほとんど見ていないなら、990円分が無駄になっていないか確認しましょう。なお料金改定が予定されており、自動更新ありのプランは2026年12月以降に迎える契約期間満了月の翌月利用分から適用されるため、最新の料金は公式サイトで確認を
これから契約する方も、すでに契約している方も、この4点を押さえておくだけで「知らないまま損する」パターンの多くは避けられます。
本記事の料金・適用条件・機器仕様は、ソフトバンクの公式情報を2026年7月29日に確認しています。「現役営業の現場から」と記した部分は私の実務経験に基づく事例であり、全契約者に当てはまる統計ではありません。本文中の「よく」「少なくない」「一定数」といった表現は件数を集計したものではなく、私が対応した相談の範囲での実感です。最新の情報は各社公式サイトでご確認ください。


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